無気力状態から抜け出したい。頑張るとサボるのメリハリをつけよう/自分いじめの呪いを解く本 毎日がラクになる心のクセづけ40⑤
公開日:2021/10/6
ココロジー・酒井和夫著の書籍『自分いじめの呪いを解く本 毎日がラクになる心のクセづけ40』から厳選して全10回連載でお届けします。今回は第5回です。TwitterやInstagramで話題のメンタルケアメディア・ココロジーの知識が一冊の本になりました。「自分いじめの呪い」とは、嫌なことや悩みに直面したとき、つい自分で自分を苦しめてしまう思考や感情のこと。そんな「自分いじめの呪い」を解く方法を、心理学の知識をもとに2ステップでわかりやすく解説します。これを読めば、自分で自分を苦しめる思考や感情から抜け出すヒントがきっと見つかるはずです。
自分いじめの呪い 無気力な日が続いているとき
やれることもできることもない
私なんて生きている価値がないのでは?
「必死に努力しているのに全く結果が出ない」「精一杯相手に尽くしているのに何の見返りもない」。
こんなとき、「自分は無力だ」と感じて、何に対してもやる気が起きなくなる無気力状態に陥ることが人生にはときどきあるよね。
そんな無気力状態に陥っているときは、きっと仕事や勉強、恋愛など何かを頑張りすぎているんじゃないかな。人間は長い時間逃げられないストレスを感じ続けると、心が疲弊して、そこから逃げる努力をしなくなってしまうよ。でもどんなに頑張っていても、ストレスで無気力になってしまったら元も子もないよね。
ここでは無気力状態に陥りやすい人の特徴と対策を紹介するね。
STEP1 原因を知る
無気力状態になりやすい人の特徴
特徴01 よい睡眠が取れていない人
睡眠中には、脳内で人間のやる気に関わるセロトニン・ドーパミン・アドレナリンといった物質が分泌されるんだ。そのため、仕事や家事が忙しくて睡眠サイクルが乱れていたり、睡眠をおろそかにしていたりすると、ストレスを感じやすくなり無気力状態に陥りやすくなるよ。
特徴02 完璧主義やいい人だと思われたい人
自分のダメな部分を受け入れるのが苦手で、理想が高い傾向にあるから、自分が決めた目標を達成できないと自分を責めてしまうんだ。そういったストレスが蓄積して、無気力状態に陥ってしまうケースが多いよ。
次のステップでは、無気力状態から抜け出すための対策を紹介するね。
STEP2 呪いを解く心のクセづけ
本気でサボることを意識しよう
無気力状態から抜け出すには、「本気でサボる」ことが大事。特に完璧主義の人は「サボること=悪」といったイメージを持っている人が多いよね。でも、サボるのは決して悪いことではなく、蓄積したストレスをリセットする大事な行動なんだ。
また、「頑張る」と「サボる」のメリハリをつけていくことで、「いつまで休んで、いつから頑張る」といった計画性も上がっていくよ。
サボるときは、勉強や仕事などのことは一切考えないようにしよう。
ゆっくりお風呂に浸かるとか、趣味に没頭するのもいいね。
このような時間を意識してつくっていくことで、自分を受け入れ、大切にするマインドが育っていき、無気力状態に陥りにくくなるんだ。
Topic 小さな成功体験を意識してみよう
無気力状態に陥りにくくなる、もうひとつの方法は「成功体験を味わう」こと。成功体験と言っても、小さなことで大丈夫。
例えば、デスクを整理する、いらないものを断捨離する、1ページだけでも本を読むなど、自分ができそうな目標を掲げて、それをクリアしてみてね。
こういった「自分の行動が何かしらの結果に結びつく経験」を積み重ねることで少しずつ自信を取り戻すきっかけになって、新しい物事に意欲が湧きやすくなるんだ。
まとめ
完璧主義や他人からいい人だと思われたいってことは、あなたが真面目で一生懸命頑張っている証拠。それは素敵だけど、無気力状態に陥ってしまうと人生をムダにしている気がしてつらいよね。
誰だって人生には、無気力状態に陥る時期もある。でもそんなときこそ、「頑張る」と「サボる」のメリハリをつけて自分の身体と心を大切にして生きていこう。