日本のことわざ「三つ子の魂百まで」。大人に知ってほしい英語のことわざ/世界のふしぎなことわざ図鑑
公開日:2021/10/17
ことわざを通して世界の旅に出かけませんか?
少し例えるモチーフは違うけれど、世界にも同じ意味のことわざがたくさんあります。
日本の有名なことわざ「ネコに小判」が、インドでは「サルにしょうが」、フランスでは「豚にジャム」。「月とスッポン」はマレーシアでは「キュウリとドリアン」、フランスでは「昼と夜」と表現されます。
世界を旅するように、たくさんの世界のことわざにふれ、世界中の人々の暮らしぶりや考えを伝えたい――。著者のことわざ研究家・北村孝一さんが、「日本のことわざ」とよく似た意味をもつ「世界のことわざ」を紹介します。
今回ご紹介する日本のことわざは、「三つ子の魂百まで」、「となりの芝生は青い」です。
※本作品は北村孝一:著・伊藤ハムスター:イラストの書籍『320のことわざで 世界が見渡せる 世界のふしぎなことわざ図鑑』から一部抜粋・編集しました。
紙面の色味について、実際の本と色味が異なります。ご了承ください。
日本のことわざ 三つ子の魂百まで
意味 幼いころの性質や思いは、年をとってもほとんど変わりません。教育を受け経験を積んでも根強く残るのです。三つ子は幼い子どもということで、三歳でなくても使えます。
用例 「おじいちゃんはお医者さんなのに、どうして休みの日は絵ばかりかいているの?」「三子の魂百までで、小さい頃から絵をかくのが好きだった。ほんとうは画家になりたかったんだよ」
韓国のことわざ
三歳の癖が八十まで続く
세살적 버릇이 여든까지 간다
説明 三歳ぐらいになると癖も出てきて、年をとってもほとんど変わりません。
中国のことわざ
三歳が八十歳を決める
三歳定八十
説明 三歳ぐらいで、将来どんなお年寄りになるか決まるんですね。
英語のことわざ
子どもは大人の父親である
The child is father of the man.
説明 人格は幼いときに形成されるので、子どもを見ると将来どんな大人になるか、だいたいわかります。このことわざは、子どもが父親であると、わざわざ常識に反する言い方をして、聞く者の注意を引いています。