日本のことわざ「うそつきは泥棒のはじまり」。中国とフランスは具体的!/世界のふしぎなことわざ図鑑
公開日:2021/10/18
ことわざを通して世界の旅に出かけませんか?
少し例えるモチーフは違うけれど、世界にも同じ意味のことわざがたくさんあります。
日本の有名なことわざ「ネコに小判」が、インドでは「サルにしょうが」、フランスでは「豚にジャム」。「月とスッポン」はマレーシアでは「キュウリとドリアン」、フランスでは「昼と夜」と表現されます。
世界を旅するように、たくさんの世界のことわざにふれ、世界中の人々の暮らしぶりや考えを伝えたい――。著者のことわざ研究家・北村孝一さんが、「日本のことわざ」とよく似た意味をもつ「世界のことわざ」を紹介します。
今回ご紹介する日本のことわざは、「早起きは三文の得」、「うそつきは泥棒のはじまり」です。
※本作品は北村孝一:著・伊藤ハムスター:イラストの書籍『320のことわざで 世界が見渡せる 世界のふしぎなことわざ図鑑』から一部抜粋・編集しました。
紙面の色味について、実際の本と色味が異なります。ご了承ください。
日本のことわざ 早起きは三文の得
意味 朝早く起きると、ちょっとよいことがあります。気分も体調もよくなって、それだけでも得した気持ちになるでしょう。三文はむかしのお金で、わずかな金額のことです。
用例 「おばあちゃん、早起きは三文の得って、ほんとう?」「小鳥の声で起きると気分がいいわ。早起きで一日のリズムができるの。明日はいっしょに早起きして体そうしましょう」
英語のことわざ
早起きの鳥は虫をつかまえる
The early bird catches the worm.
説明 早起きの人や早めに行動する人には、よいことがあるというたとえです。
中国のことわざ
早起きは三つよいことがあり、遅起きは三つあわてることがある
早起三光、遅起三慌
説明 遅く起きると、あわててミスも多くなりますね。
スペインのことわざ
早起きする者を神は助ける
A quien madruga, Dios le ayuda.
説明 朝早くから起きて働く人は、神様が助けてくれて、仕事もうまくいきます。このことわざは、早起きの人だけでなく、なにか頼まれたらすぐに行動する人についても使われます。