日本のことわざ「安物買いの銭失い」。トルコのことわざに共感!/世界のふしぎなことわざ図鑑
公開日:2021/10/19
ことわざを通して世界の旅に出かけませんか?
少し例えるモチーフは違うけれど、世界にも同じ意味のことわざがたくさんあります。
日本の有名なことわざ「ネコに小判」が、インドでは「サルにしょうが」、フランスでは「豚にジャム」。「月とスッポン」はマレーシアでは「キュウリとドリアン」、フランスでは「昼と夜」と表現されます。
世界を旅するように、たくさんの世界のことわざにふれ、世界中の人々の暮らしぶりや考えを伝えたい――。著者のことわざ研究家・北村孝一さんが、「日本のことわざ」とよく似た意味をもつ「世界のことわざ」を紹介します。
みなさんも、ことわざを通して、世界の旅に出かけませんか?
今回ご紹介するのは「馬子にも衣装」、「安物買いの銭失い」です。
※本作品は北村孝一:著・伊藤ハムスター:イラストの書籍『320のことわざで 世界が見渡せる 世界のふしぎなことわざ図鑑』から一部抜粋・編集しました。
紙面の色味について、実際の本と色味が異なります。ご了承ください。
日本のことわざ 馬子にも衣装
意味 人の見かけは服装によって変わり、よい服を着るとりっぱに見えるというたとえ。馬子は、孫ではなく、むかし馬に荷物や人をのせて運んだ人のことで、馬方ともいいました。
用例 「いま話してた人はだれ?」「私も最初わからなかったけど、同じクラスにいたヒロシ君よ」「えっ!?ほんとうかい。あいつがタキシード着てたのか。馬子にも衣装だね」
中国のことわざ
人は衣装、馬は鞍
人是衣裳、馬是鞍
説明 人は衣装によって、馬は鞍によってりっぱに見えます。
韓国のことわざ
衣服が翼
옷이 날개
説明 服装がよいと、りっぱに見えるとほめたり、からかったりします。
英語のことわざ
美しい羽が鳥を美しくする
Fine feathers make fine birds.
説明 りっぱな服を着れば、人はりっぱに見えるというたとえ。身だしなみはたいせつということになりますが、服装だけは一人前だけど……(中身はどうかな?)と、皮肉な意味でも使われます。