日本のことわざ「類は友を呼ぶ」。ロシア、韓国、例える言葉が国によって違う!/世界のふしぎなことわざ図鑑
公開日:2021/10/21
ことわざを通して世界の旅に出かけませんか?
少し例えるモチーフは違うけれど、世界にも同じ意味のことわざがたくさんあります。
日本の有名なことわざ「ネコに小判」が、インドでは「サルにしょうが」、フランスでは「豚にジャム」。「月とスッポン」はマレーシアでは「キュウリとドリアン」、フランスでは「昼と夜」と表現されます。
世界を旅するように、たくさんの世界のことわざにふれ、世界中の人々の暮らしぶりや考えを伝えたい――。著者のことわざ研究家・北村孝一さんが、「日本のことわざ」とよく似た意味をもつ「世界のことわざ」を紹介します。
今回ご紹介する日本のことわざは、「かわいい子には旅をさせよ」、「類は友を呼ぶ」です。
※本作品は北村孝一:著・伊藤ハムスター:イラストの書籍『320のことわざで 世界が見渡せる 世界のふしぎなことわざ図鑑』から一部抜粋・編集しました。
紙面の色味について、実際の本と色味が異なります。ご了承ください。
日本のことわざ かわいい子には旅をさせよ
意味 子どもがかわいかったら、甘やかさないで早くから世間に出したほうがよい。この「旅」は、故郷を離れて他人のなかで暮らし、仕事をおぼえたり経験をつんでいくことでした。
用例 「叔母さんの心配もわかるけど、憲一君はもう一人前。かわいい子には旅をさせよですよ」「そうね、独り暮らしは心配だけど、本人も自立するよい機会と思っているみたい」
スペインのことわざ
お前を大好きな人がお前を泣かせる
Quien bien te quiere, te hará llorar.
説明 泣かせるのはこまるけど、間違ったときにきちんと指摘するのが愛情ですね。
モンゴルのことわざ
わがままを学ぶより、厳しさを学べ
Эрхийг сурахаар, бэрхийг сур.
説明 子どもは甘やかさず、厳しく育てるほうが将来のためになるんですね。
韓国のことわざ
かわいい子にはムチを加え、憎い子には餅菓子を一つ多くやる
귀여운 애한테는 매를 주고 미운 애한테는 떡 하나 더 준다
説明 かわいい子は、その子の将来のために厳しく育てます。憎いと思う子には、少しでも心が通い合うように、餅菓子を一つ多くあたえるなど、よくしてあげることをいいます。