日本のことわざ「思い立ったが吉日」。世界ではどう表現する?/世界のふしぎなことわざ図鑑
公開日:2021/10/22
ことわざを通して世界の旅に出かけませんか?
少し例えるモチーフは違うけれど、世界にも同じ意味のことわざがたくさんあります。
日本の有名なことわざ「ネコに小判」が、インドでは「サルにしょうが」、フランスでは「豚にジャム」。「月とスッポン」はマレーシアでは「キュウリとドリアン」、フランスでは「昼と夜」と表現されます。
世界を旅するように、たくさんの世界のことわざにふれ、世界中の人々の暮らしぶりや考えを伝えたい――。著者のことわざ研究家・北村孝一さんが、“日本のことわざ”とよく似た意味をもつ“世界のことわざ”を紹介します。
今回ご紹介する日本のことわざは、「思い立ったが吉日」、「鶏口となるも牛後となるなかれ」です。
※本作品は北村孝一:著・伊藤ハムスター:イラストの書籍『320のことわざで 世界が見渡せる 世界のふしぎなことわざ図鑑』から一部抜粋・編集しました。
紙面の色味について、実際の本と色味が異なります。ご了承ください。
日本のことわざ 思い立ったが吉日
意味 なにかしようと思い立ったら、その日を吉日(縁起のよい日)として、すぐ実行しなさい。よいことをするのなら、先のばししないで今日からはじめなさいとすすめています。
用例 「日記をつけようと思うんだけど、来月の一日からにしようかな」「せっかく決心したのなら、先のばししないで今日からはじめなさい。思い立ったが吉日だよ」
英語のことわざ
今日できることを明日に延ばすな
Never put off till tomorrow what you can do today.
説明 できるうちにやっておくにかぎりますね。
中国のことわざ
日を選ぶならその日にかぎる
択日不如撞日
説明 なにかしようとしたら、その日にすぐやるのがいちばんです。
韓国のことわざ
始めが半分だ
시작이 반이다
説明 いったんはじめてしまえば、半分できたようなもの。なにかをはじめようとしても自信がもてず、ふんぎりがつかない人をはげまし、後押ししてくれることわざです。