ほったらかしでもお金が増えていく! 令和版・お金の増やし方がマスターできる1冊
公開日:2021/10/12
コロナ禍で雇用が安定せずお金の不安が募る今、『お金の増やし方』(西山美紀/主婦の友社)は、超初心者でもお金をしっかり増やすノウハウが詰め込まれ、「乗り換えるだけ」「制度を利用するだけ」「ほったらかすだけ」の3つのアクションで、お金が増える方法を紹介しています。
著者は、女性誌やWebで人気のコラムニスト・ファイナンシャルプランナーの西山美紀さん。わかりやすい図解やイラストをまじえながら、ステップを踏んで丁寧にお金の増やし方を解説しています。
初心者にマストな3つのアクションって?
「お金を増やしたいな」と思ったときに、マネー初心者がいきなり株や不動産投資に手を出しても失敗するのが落ちですよね。
本書によると、初心者がまず取りかかるべきは次の3つのアクションだと言います。
①「スマホや光熱費などの現状を見直して、安い会社やプランに乗り換える」
②「ふるさと納税、医療費控除などのお得な制度を、しっかりモレなく利用する」
③「積立投資やつみたてNISAなどのほったらかし投資にトライ」
これらを実行すれば、難しいことに挑戦しなくても確実にお金が貯まるようになるんだそう。本書では、マネー初心者が重い腰を上げて取り組めるよう、図解を使ってわかりやすく解説しています。
まずは「サービスの乗り換え」を検討しよう
私たちが当たり前のように利用している銀行、電気、通信、保険などのサービス。契約をしたときから一度も見直しをしていないという方も多いのではないでしょうか(執筆者もですが)。
各社が競い合い、新しいサービスが次々と出てくる時代。同じサービスをずっと使っていると、いつの間にかほかのサービスよりも割高になっていることもあるそう! もっとお得なサービスに乗り換えることで、その分、出費を抑えられます。特に銀行、スマホ、電気料金は、新しいサービスが続々と登場しているので、検討するべきと著者は言います。
「お得な制度をもれなく利用する」ことも大事
税金に年金、医療費控除など、お金の制度はややこしく、近寄りがたいイメージがあります。ただ、押さえておくべきポイントさえ理解すれば、実はそれほどむずかしくないのだそう。制度を知らないばかりに、「制度をちゃんと利用していれば税金が戻ってきたのに」「医療費が高額になると戻ってくる制度があるなんて知らなかった!」なんて損をしていたらもったいないですよね。
本書では、保険の見直しや年金の仕組み、ふるさと納税など、初心者がつい敬遠したくなる制度について、利用するための申請のステップから丁寧に説明されています。
「ほったらかし投資」にもチャレンジ!
投資は、勉強代だと思える小さな金額から挑戦できる時代。特に本書でおすすめされているのが、「つみたてNISA」「iDeCo」など税金優遇がある制度。少額からチャレンジできるうえ、税金の負担がないため、普通の株や投資信託より気軽に始められるのだそう。
これらの投資はいきなり大きく増やすことはできませんが、5年、10年「ほったらかす」くらいの気持ちでいると、いつの間にか大きなお金になっている可能性があるとのこと。また、勇気を出して一歩踏み出すと、世の中の仕組みが理解でき、視野が広がることにもつながります。
どれも敷居がそんなに高くなく、実行しやすいアクションばかり。むやみに将来を不安がる前に、まずは行動に移してみませんか。