「やせたいなんてひと言もいってないのにやせた」って本当!? すきま時間にぐっとねじって伸ばすだけで「やせ」を目指す!
公開日:2021/10/13
長く続くコロナ禍、なかなか遠出がしづらい状況、普及する在宅でのリモートワーク……すっかり生活様式が変わり始めている現代において、「運動不足」は深刻な問題になりつつあるのではないか。かくいう筆者も完全在宅で仕事をするようになり、意識して散歩の時間などはとるようにしているが、それでもコロナ禍以前よりも体重はいくらか増えてしまった。動いていないのに以前と同じくらい食べているのだから仕方ない。
しかし、「食べても太りにくい体質なの」といつまでも綺麗なボディラインを維持している人がいるのも事実。羨ましいなと思いつつ、体質の違いだから仕方ない、と諦めていた。しかし、どうやらその「体質」とやらは、自ら変えられるものらしい。
『やせたいなんてひと言もいってないのにやせた 1分ねじれ筋のばし』(今村匡子/サンマーク出版)という、なんとも攻めたタイトルのダイエット本が発売された。
著者は、骨格矯正歴21年の柔道整復師、鍼灸師。もともとはビジネスパーソンの姿勢改善や不調緩和を施術のメインにしていたが、痛みやコリが消えるだけではなく、なぜかやせると評判に。モデルやアスリートの顧客が増えるようになったという。
彼女いわくその理由は単純明快で、「1分ねじれ筋のばし」の力だという。体の奥にある筋肉をねじって伸ばすことで、脂肪をガンガン燃やしてくれるミトコンドリアが増えていくらしい。無理なダイエットではなく、自然に体重を減らすことができるから、シワやたるみをおそれずにきれいに脂肪を落とすことができる。施術により10kg体重を落とした人もいれば、服のサイズが3LからMになった人もいるし、ヒップのサイズが14cmほどダウンした人もいるという。
そこまで聞いたら、試してみたくなるのは当然だ。やり方については、ひとつの動作ごとに写真つきで詳しく紹介されているのでわかりやすい。
ぱっと見は簡単そうな動作だが、実際にやってみると、意外と痛気持ちいいのがわかる。普段同じような姿勢ばかりとっているせいで凝り固まっている筋肉が、ゆっくり引き伸ばされてほぐれていく感覚だ。1分という時間もちょうどいい。最初は少し物足りなく感じるが、毎日続けていくためにはこの腹八分目くらいの方が無理がない。特に用意するものもないので、お風呂上がりや家事のちょっとしたすきま時間にぐぐっとねじって伸ばすだけ。
また、おまけとして顔のたるみや二重アゴなどの悩みにピンポイントで効くメソッドも紹介されている。
こちらも簡単ですぐに試せるのがいい。
ダイエットの一番の難関は「継続」だが、ここまでシンプルなダイエット法であれば、習慣にするのも難しくなさそうだ。また、もともとは体の不調を治すための手法であり、やせる以外の嬉しい効果(便秘の改善やコリの解消など)も期待できるという。これなら幾度となくダイエットに失敗してきた人でも続けられそうな本である。
文=園田もなか