世界一美しい“ほっけの食べ方”。箸コンプレックスが消える! 最強の箸メソッド
公開日:2021/10/19
銀座や渋谷で、予約のとれない箸教室がある。日本の食文化を正しく美しく未来につなぐための活動をしている中原麻衣子さんの「箸の持ち方教室」には、「小学校受験のために」「彼(彼女)の箸づかいが気になる」「時間ができたから学び直したい」という老若男女が次々と訪れる。
その箸教室の内容を、自宅でトレーニングできるように全公開したのが、『いまさら聞けない箸の持ち方レッスン』(中原麻衣子/主婦の友社)。箸の美しい持ち方、動かし方、はさみ方をていねいにプロセス写真で説明し、書籍購入者限定の動画も見られる。
著者の中原さんによると、生徒たちが美しい箸づかいとして思い描くのは、「魚をきれいに食べられるようになる」「人前で取り分けができるようになる」ことだという。本書から一部を抜粋し、解説してもらった。
さて、どこから箸を入れますか?
魚をじょうずに食べる練習用としておすすめなのは、半身のほっけです。身が大きく、骨が太く、箸先を入れるだけで簡単にほぐれるからです。
箸で中骨を押す
まずは箸先を少し広げ、中骨に沿って身を軽く押していきます。これで、身離れが驚くほどよくなります。
中骨をはずす
骨をはずすときは手を使って構いません。箸で身を押さえて、一気に中骨をはずします。
骨は皿の隅へ
中骨は箸を使って折り、皿の隅へ。食べない骨や皮は、一カ所にまとめましょう。
箸で切り込みを入れる
中骨があった位置に箸先を入れ、頭から尾に向かって切り込みを入れます。このひと手間で食べやすさが違います。
手前の頭側から食べていきましょう。
本書には、知らずにやってしまっているタブー「嫌い箸」や、自分の手にぴったり合う箸の選び方なども載っている。新米のおいしい季節に、人前で美しく食べられ、食事をともにする人から「あの人とまた食事したい!」と思ってもらえる……そんな美しい箸づかいを身につけることができるはずだ。