妖怪伝説が多い「岩手県」。遠野市に行けば、“カッパ捕獲許可証”が手に入る?/オニすご! とんでもねー!! ニッポンびっくり事典
公開日:2021/10/29
日本にある47都道府県は、それぞれ特産品や名所、気候、大きさ、形…さまざまな特徴を持っていて、どこの県も魅力的!!
自分の住んでいる都道府県はもちろん、日本全国の思わず「へえ~」と言ってしまうネタを楽しく読めば、地理に興味を持つきっかけに!知っているようで知らない、日本の意外な「びっくり!」を集めた1冊です。
今回は、「岩手県」と「兵庫県」をご紹介します。
※本作品はこざきゆう:著、MICANO:イラスト『オニすご! とんでもねー!! ニッポンびっくり事典』から一部抜粋・編集しました
カッパを捕まえる許可証がある!
岩手県中部の遠野市では、おどろきの許可証が発行されている。それが、「カッパ捕獲許可証」。そう、有名な妖怪・カッパを捕まえることがゆるされるというものだ。
遠野市土淵町には、昔からカッパがすんでいるといわれるカッパ淵という小川がある。
遠野市の観光協会や道の駅では、カッパ捕獲許可証が販売されているので、これをゲットすれば、好物といわれるキュウリをエサに、カッパ釣りを体験することもできちゃうのだ(カッパを見つけられればだけど)。
また、遠野市には、カッパ以外にも数々の妖怪伝説が残されている。おかっぱ頭の小さな子どものすがたをした座敷わらしや、長い鼻をしたてんぐなどなど、あげればきりがないほどの、妖怪王国なのだ。
なぜ、遠野市でこのような話が語りつがれたのか。
遠野市は周囲を険しい山に囲まれ、昔から、神聖な地域とされてきた。また、江戸時代には街道が交わる交通の要所だったことから、宿場町として栄えた。
こうしたことから、遠野には旅人や商人から、さまざまな話がもたらされ、語りつがれた。その結果、妖怪話もそうしたもののひとつとして、土地に根付いたのだ。
岩手県の基本を知ろう
【県庁所在地】盛岡市 【面積】1万5275km2 【人口】119万8000人 【人口密度】78.5人/km2
岩手県情報もう1つ!
座敷わらしは、岩手県各地で語られている。二戸市には、座敷わらしが出るとうわさの旅館もあるよ。