「犬はなんとなく飼うのは難しい…」そんな不安をスッキリ解消! 犬のホンネから不調のサインまで、犬のことがすべてわかる愛犬家必読の一冊
公開日:2021/10/23
私たち人間の気持ちや言葉を理解してくれるパートナーとして愛され続けている犬。でも、「その仕草や行動はどんな意味?」「本当にこの飼い方で大丈夫?」など、まだまだわからないこと、心配になることも多いのでは?
首をかしげてこっちを見るのはどうして?
うんちの前にくるくる回るのはなぜ?
このフードはうちの子に合ってる?
急に下痢っぽくなっちゃったけど大丈夫?
そんな犬のさまざまな行動が意味する気持ちや不調のサインを、SNS上で大人気の獣医師がわかりやすく解説した『小型犬から大型犬まで、現役獣医師が犬種別の悩みも解説! いぬ大全304』(藤井康一/KADOKAWA)が話題になっている。
どうして? 不思議… もっと知りたい犬のホンネ
犬は人間の言葉が理解できる、とはよく言われること。でも、私たち人間は? というと、犬が見せるさまざまな仕草や行動の意味がわからず、不思議に思うこともしばしば。
例えば、こんなとき犬はどんなことを考えているのだろうか?
首をかしげてこっちを見ている
飼い主の声に関心を寄せ、一生懸命聞き取ろうとするしぐさ。飼い主に対して首をかしげているとき、愛犬は飼い主とのコミュニケーションを楽しみにしているので、「かわいいね」「いい子だね」などと、期待を裏切らない言葉をかけてあげるとよい。
上目遣いをするのは何かの戦略?
これは、犬が人間との暮らしの中で習得した表情の1つ。人間の場合、何かをお願いするときに上目遣いをするが、じつは犬も一緒。いくつか違う意味もあるが、遠慮がちに様子をうかがいながら、「かまってほしい」「散歩に行きたい」と希望を伝えている。
うんちの前にくるくる回るのはなぜ?
犬が排便前にその場でくるくる回る動きは、南北の地軸に体を合わせている可能性がある。排便時の顔の向きをチェックしてみると、いつも同じ方向を向いていないだろうか。
地軸に沿うとなぜよいのか理由はわかっていないが、地球の動きに沿ったほうがなんとなく快適なのかもしれない。
留守番ばかりさせると嫌われちゃう?
どちらかといえば、犬はひとりぼっちは苦手だが、安心して過ごせる場所と快適な温度、十分な飲み水と食事があれば留守番することができる。
注意したいのは、犬をひとりぼっちにする罪悪感から必要以上に甘やかすこと。
外出や帰宅はあくまでもさりげなく。短い時間でも一緒にいられる時間を大切に過ごせば、愛犬はちゃんとわかってくれる。
こうした知っているようで実は知らない犬の行動の意味やホンネを、1章の「もっと知りたい犬のホンネ」や3章の「かわいすぎて気になる犬の生態」ではわかりやすく解説。アドバイスなどのフォローも丁寧に書かれている。
どれが正解? 正しい飼い方
犬を家族の一員として迎えるにあたっては、トイレや食事のしつけはもちろん、社会化期のトレーニングは、その犬の今後の性格や暮らしを左右するとさえ言われている。
しかし、実際のところ、「これでいいのかな?」と不安になることも多いのではないだろうか。
このフードはうちの子に合ってるのかな?
与えているフードが合っているかどうか、簡単に見極める方法は、毛艶をチェックすること! フードが合わない場合、食物アレルギーの可能性が高く、皮膚の炎症を起こしやすく、毛がバサバサになったり、目や口のまわりが荒れたりする。
フードは安さで選ばない、できるだけ原材料名に気を配ることも重要。
排泄は室内と屋外、どっちでするのがいいの?
犬はマーキングしたいという本能が勝るため、野外のいろいろな場所で排泄したがる。だが、犬の健康を考えるなら、室内で排泄することを覚えさせるのも大切。
散歩に連れて行かないと排泄しない場合、おしっこをがまんすることになり、排尿に障害を起こしたり、尿路結石などの病気につながることも。散歩ができないときに備えて、愛犬にひとりで排泄できる力をつけてあげよう。
猫と暮らしてるけど、犬を飼っても平気かな?
犬と猫はすみ分けができれば一緒に飼うことは可能。まずは、猫が犬と距離を置いて付き合えるように避難場所を用意し、先住猫に受け入れてもらうことを目標に。
犬のしつけってやらなきゃダメ?
犬は散歩に行くなど日々他者と触れ合う機会があるので、やたらと吠える、人に飛びつくなどの問題行動は最終的に犬の命を危うくすることに。
そこで「しつけ」を通して、社会の一員として、飼い主とともに暮らすためのルールやマナーを学ぶ必要がある。
このように、犬にとっての健康&快適な環境を見直すのに欠かせないのが、2章「食・トイレ・散歩はもっとも大事」と4章「犬と一緒に暮らしてみたい」だ。
特に、これから犬と暮らそうと思っている人や飼い始めたばかりの人には、どうしたらいいの? という不安や心配を解消してくれること間違いナシ!
7章の「知るほどにおもしろい犬種の話」も、「やっぱり、小型犬のほうが飼いやすいよね?」「犬種ごとにかかりやすい病気はあるの?」など、犬好き・愛犬家は押さえておきたい情報が満載。
また、すでに愛犬と暮らしている人こそ必読なのが、5章「犬だってストレスなく暮らしたい」だ。愛犬の寿命を延ばすケア方法からグッズの選び方、ノミ・ダニ対策の新常識など、今さら…ではスルーできない的確&最新情報が紹介されている。
今の飼い方にイマイチ自信がない、これでいいの? と心配になる、などのモヤモヤをきっとすっきり吹き飛ばしてくれるだろう。
ずっと健康でいてほしいから、不調のサインを見逃さない!
家族の一員だから「元気でいてほしい」と愛犬の健康を願うのは、飼い主であれば当然のこと。
しかし、体調不良に気づいてあげられなくてかわいそうなことをした…という経験を持つ人は多い。
この点においても、本書は犬の不調や病気に関する章が非常に充実している。
6章「不調のサインを見逃さない」では、「犬の不調はどこでわかるの?」「歩き方がなんだかおかしい…」「おしっこの色がいつもより濃い?」など、犬にありがちなさまざまなトラブルの対処法から、頼れる動物病院の見つけ方までを紹介。
8章では「犬社会にも高齢化がやってきた」、9章では「犬のクオリティ・オブ・ライフとは?」と、人間同様、加齢によって老化する犬のケア方法から看取りまでを見据えた内容になっている。
飼い主と意思疎通ができると言われている犬でも、実際にはわからない&不思議な点はまだまだたくさん。
快適なコミュニケーションのために、お互い快適にハッピーに暮らせるように、すでに犬と暮らしている人はもちろん、これから暮らそうと思っている人にもぜひ常備しておいてほしい一冊だ。
文=岸田直子 イラスト=小林マキ
藤井康一 ふじい・こういち
藤井動物病院院長、獣医師、獣医学修士、博士(学術)、経営管理修士
1988年に獣医師免許取得、藤井動物病院での勤務を開始。1990年より3年間、米国ペンシルバニア大学獣医学校留学後、1997年より藤井動物病院院長に就任。「入院している犬や猫の状態を、来院する手間なく飼い主さんにお知らせしたい」という思いから2011年にTwitterを開始。その後、多くの飼い主さんに「こんなことに注意をしてもらえれば」という現役獣医師ならではの最新情報を発信したところ、「困っていたときに役立った」「読んだら安心できる」と評判に。フォロワー数は7万人を超える(2021年8月現在)。
日本獣医師会、獣医麻酔外科学会、日本動物病院協会、獣医日本がん学会、日本動物リハビリテーション研究会に所属。著書に『現役獣医師が猫のホンネから不調の原因までを解説! 家ねこ大全 285』(小社刊)がある。