ダイエットに失敗し続けた人こそ試す価値あり! スパイスでストレスなしのダイエットを
公開日:2021/10/27
コロナパンデミックの影響で、ステイホームが余儀なくされた2020年から2021年。外に出られないことで運動不足になり、「コロナ太り」という言葉も定着してしまった。
そもそも太る、ということは、1日の消費カロリーに対して食べ過ぎているということである。運動すればその分カロリー消化ができるが、このコロナ禍ではジム通いや外でのランニングもなかなか難しい。
また、コロナ禍で食事くらいしか楽しみがなく、ついついおうちごはんの食べ過ぎ&飲み過ぎが定着してしまった人も多いようだ。
そんないつも食べ過ぎてしまう人におすすめなのが『満足感ハンパない やせるスパイスごはん』(KADOKAWA)。著者の印度カリー子さんは、東京大学大学院で、肥満とスパイスの関係を研究した24歳で、自らもスパイスで7キロやせた経験を持つ。
スパイスなら食べ飽きないダイエット食が作れる
印度カリー子さんによれば、ダイエットが成功するためには、低カロリー高たんぱくの食事をとり続け、しっかり満足感を得ることだという。しかし、いわゆるダイエット食といえば、味がうすく脂も少なく、満足できないのが常。そんなときに役に立つのがスパイスだという。
たとえばダイエットをしようとして、低カロリー高たんぱくの代表選手であるコンビニのサラダチキンを食べ続けたとする。たいていの人は味が淡白すぎて、数日で飽きてしまう。食べ飽きるということは満足感が得られていないので、刺激のある違う食べものを食べたくなり、ダイエットは続かず失敗に終わる、というサイクルである。
しかし、スパイスを加えたサラダチキンなら、香りや風味により脳が初めての味だと認識し、食べ飽きない。食べ飽きないから、ダイエットが続くし、低カロリー高たんぱくの食事でも満腹になれるのだそうだ。
スパイスには脂肪燃焼効果があるものも
印度カリー子さんによれば、スパイスには脂肪燃焼効果や、消化促進効果のあるものも多いという。
たとえば、有名なところではチリペッパーやブラックペッパー。チリペッパーは体内の脂肪や糖分を分解し、血液といっしょに体をめぐるので、代謝をよくしてくれる。ブラックペッパーは、腸の動きを活発化させ、便通をよくする効果もあるそうだ。
スパイシーなものはあまり得意じゃないという人も多いかもしれないが、スパイスの多くは香りや風味を足すものなので、辛みはなく、実は和食や普通の家庭料理とも相性がいいそうだ。
本の中では、79品のスパイスを使ったおかずのレシピを紹介しており、7種類のサラダチキンのレシピや、カレーのメニューもある。それぞれのレシピにはカロリーや栄養成分の表示もあり、安心して作れるようになっている。
実際に試してみて
実際に本のレシピを作って食べてみると、なるほど、満足感ハンパないという意味がわかる。私たちは料理を食べるとき、「この料理はこんな味だろう」という想像が働くが、スパイスを加えると、複雑な旨味と深みが生まれる。「これは何が入っているのだろう?」と、いつもよりも味わいながら食べることになり、満足感が生まれる。たしかにこれなら料理を楽しみながらダイエットが続けられそうである。
本の中には、印度カリー子さんの真骨頂でもあるスパイスカレーのレシピも紹介されているが、使うオイルの量を少なくし、ターメリックやコリアンダー、クミンといった100円ショップで手に入るスパイスを使うので、作りやすい。これなら買いもののストレスもなさそうだ。
食べないダイエットは無理。淡白な食べものも味気ない。そんな人にこそ試してほしいスパイスごはん。食欲の秋だからこそ、きちんと食事をとりつつダイエットしてみてはいかがだろうか。
マンガ=オカヤイヅミ