「リバウンドはあなたのせいじゃない」に共感多数! 「自分軸ダイエット」とは?
公開日:2021/11/6
「やせてきれいになりたい!」そう思ったとき、あなたはまず何をしますか? 食事制限? 運動? それとも、テレビや雑誌で人気のダイエットでしょうか。
そうしたダイエットに安易に飛びついても「理想とする体型を手に入れることはできない」と断言するのは『人生レベルで心と体が変わる! 自己肯定感ダイエット』(KADOKAWA)の著者・白井ゆりか氏です。
白井氏自身もこれまで食事制限や断食などあらゆるダイエットに挑戦し、挫折してリバウンドを繰り返してきました。現在は「自分軸ダイエット」を提唱し、ダイエットカウンセラーとして6000人以上の人のダイエットをサポートしています。
リバウンドはあなたのせいじゃない
白井氏は「まずお伝えしたいのは、リバウンドを繰り返してしまうのは、『あなたが悪いのではなく、リバウンドをするダイエットを選んでしまっているから』ということです」と語ります。
「やせたい!」と思った時、多くの人はすぐに話題のダイエットに飛びついてしまいがち。しかし、リバウンドすることなく、理想の体型をキープするには、無理なくずっと続けられるダイエット法を選ぶことが大切なんだそう。
自分軸で選べばリバウンドしない
この「ずっと続けられるダイエット」はどう選べばいいのでしょうか。白井氏は「自分軸で選ぶ」ことが大切だと言います。
「自分軸」とは「自分はどうしたいのか、自分が心地いいことは何かにフォーカスした状態」のこと。
自分軸を大切にすると、たとえば、
・人が成功したダイエットの成功理由を考えて自分に合う要素を取り入れることができる
・上司の意見を参考にしながらも、自分の意見も加味して行動できる
・家族での外食のお店選びは、自分の意見も伝えたうえで、みんなで相談し決めることができる
といった行動がとれます。
反対に「他人軸」とは「周囲からどう見られるか、どう思われるかなどを気にして、自分の心を押し殺した状態」のことを指します。
「◯◯をすればやせる」というダイエットも実は他人が決めた「他人軸のダイエット」。自分の性格や体質、生活習慣を無視し、やせたい一心でダイエットの方に自分を合わせようとしていませんか? そんなダイエットでは結局続けられなくなってリバウンドしてしまうだけです。
他人軸ダイエットは失敗する
かつての白井氏も他人軸で選んだダイエットに挑戦しては失敗し、自分に自信が持てない日々を送っていました。
太ったきっかけは大好きなバレーボールを中学3年生のときに怪我でできなくなってしまってから。これまでダイエットと無縁だったにもかかわらず、ストレスを食にぶつけてみるみる太り、周りからも「太ったね」「やせたら?」と言われるようになったといいます。
その後、社会人になってもダイエットとリバウンドを繰り返す日々。職場のストレスも加わり、「食べたら太る」とわかっていても食べることをやめられませんでした。
あらためて自分を見つめ直した白井氏。そのとき「ストレスがたまるときに太っているということは、ダイエットに大切なのは“心”ではないか」と気づいたんだとか。
それから心理学や脳科学を勉強し、得た知識をダイエットに応用して自分の心と向き合う日々を続けました。自分軸でダイエット法を選べるようになり、何の我慢や制限をしなくても面白いぐらいやせることができたそうです。
ネガティブ感情は代謝を下げる
加えて白井氏は自己肯定感と代謝の関係を指摘します。
リバウンドを繰り返していると、「私って何をやってもダメ」、「どうせまた失敗してしまう」と、このようなネガティブ感情にどんどん取り込まれてしまいますよね?
さらに心配なのはこのネガティブ感情が代謝に関わる肝臓や腎臓などの内臓に負担をかけること。内臓の動きが弱まることで、基礎代謝が下がり、ますますやせにくい体になってしまいます。
自己肯定感が下がって代謝が落ちた状態では、ダイエットに挑戦してもなかなかやせず、さらに自信を失ってしまう……といったことにもなりかねません。
まず、自分をほめることからはじめよう!
自己肯定感を高め、代謝を高めるコツの1つは「自分をほめる習慣をつける」こと。自分のいい面、できていることに目を向けて実際に自分でほめてあげましょう。
自分を認められるようになったり好きになったりできると、ありのままの自分でいいと思えるようになってきます。人と比べて「私、何もできていない」と思うのではなく、自分自身と一対一で向き合うことがポイント。今まで気づいていなかった自分のいいところを、いっぱい発見してください。
また、この作業は自分軸を確立することにも役立ちます。自分を知る作業を通して、ストレスが減り、心も体も健康になるだけではなく、どんなダイエットの方法が自分には合っているのか、どんなことなら続けていけるのかも見えてきます。
自分の心と体に向き合って自分軸を持てば、ずっと続けられる自分にぴったりなダイエット法がわかってきます。リバウンドを繰り返しているあなたにぜひ手に取っていただきたい1冊です。
文=稲垣飛カ里(side dishes)