ホ・オポノポノ手帳で“今”を生きよう~過去の自分が“今”をつくっているのではない
公開日:2021/11/26
「無理をせず、ほんとうの自分のままで生きたい」、そう願っているみなさんに使っていただきたいのが『毎日を幸せにするホ・オポノポノ手帳2022』(KADOKAWA)です。
日々の生活の中で、わたしたちは、対人関係で傷ついたり、何かと選択に悩む機会があります。そんなときには、自分の性格や思考のクセ、これまでどういう経験をしてきたかなど、「今までどうだっけ?」と過去を振り返ってしまうのではないでしょうか。
なぜなら、現在の自分に至るまでには、育った環境や家族のかかわり、さまざまな経験が影響してきたからだと無意識に思い込んでしまっているからです。
「幼少期にいじめられたから、人付き合いが苦手になった」
「友だちが大ケガをするのを見たから、臆病になった」
こんなふうに、「今、自分がこういう状態なのは、過去に○○の経験があったからだ」という意識は誰もが持っているのではないでしょうか。
これは自分に対してだけではありません。たとえば、仲良くなりかけている友人や同僚のことを「もっと理解したい」と思ったら、彼らの生まれ育った背景を知ろうとしますよね。これも、「過去が今をつくっている」と思っているからです。
「過去を抱えながら生きる状態」は、「死」に等しい
もし、「過去が今をつくっている」ということであれば、家庭環境や経済格差、生まれた国、担任の先生、上司……など、自分の努力と関係ないところで起きた出来事や境遇は、「どうしようもないこと」で「不運であった」と諦めざるを得ません。
わたしたちは、そのことを受け止め、我慢して抱えていくしかないのでしょうか。
それは、違うのではないでしょうか。
古代ハワイから続くストレス解消法「ホ・オポノポノ」では、「〈過去=あなた〉ではない」ということを学びます。
「ほんとうの自分」は、いつだって「今」にしかいない。
このことは、ハワイの叡智が繰り返し伝えてきたことです。
ホ・オポノポノの考え方では、「過去とは潜在意識に溜め込まれた記憶」であり、「過去を抱えながら生きる状態は、生ではなく死の姿だ」といわれます。
「今の自分は過去の自分がつくり出した」と思うことは、「死」に支えられて生きているということなのです。
栄光の記憶も、過去の恥も、すべては「記憶」です。それらを抱えながら生きることは、現在の「生」を否定していることになるのではないでしょうか。
ホ・オポノポノでは、このような「過去への囚われ」をクリーニングします。過去に囚われている意識を手放し、浄化するということです。そうすれば、わたしたちはストレスから解放され、「ほんとうの自分」に戻れるのです。
トラブルの原因は、過去の記憶を言葉にのせてしまっているから
ホ・オポノポノの祈りの中に、こんな一節があります。
「わたし、それはことば かなわぬ 創始の原子」
説明を加えると、「自分を言葉で現そうとする瞬間、それは過去の記憶を捉えているにすぎない。ほんとうの自分を見失っている」という意味です。
身近な人や仕事相手とのやりとりで、こんなことはないでしょうか?
言葉で伝えた瞬間、伝えたかった意図ではない何かが含まれてしまい、その場の空気が変わってしまったり、誤解を招く事態を引き起こしたり……。
これは、コミュニケーション能力が劣っているのではなく、知らず知らずに、「ほんとうの自分ではないもの」、つまり、過去の記憶を言葉にのせてしまっているからです。
言葉を使ったコミュニケーションは、生きていくために必要な能力です。ですから、誤解を恐れて「その能力を使わない」という選択肢はありません。でも、毎日、気づいたときに、思い込みをクリーニングすることは可能です。
「自分は怒りっぽい性質だからよくない」
「あの人はやさしい人に違いない」
こういう自分の判断や批判に気づいたときに、日常的にクリーニングすればいいのです。
ホ・オポノポノで「ほんとうの自分」を取り戻そう
わたしたちは、クリーニングしていくことで、常に、心を“今”に戻せます。
まるで過去と今の追いかけっこのようですが、そんな不思議なトレーニングを続けていくことによって、いつしか、自分の中に味わったことのない爽快感を見つけることができるはずです。
言葉ではなく「ほんとうの自分」が人生を主導するとき、平和や自由、人間関係のスムーズさが人生に現れてくるはずです。
そんなハワイの知恵を生活に取り入れられるのが、『毎日を幸せにするホ・オポノポノ手帳』です。2014年に誕生して以来、たくさんの方に役立てていただいています。
この手帳の最大の特徴は、「ちぎって捨てられること」。1日の終わりに、心の中にひっかかっていること、印象深い人やモノ、感じた気持ちをメモ欄に書き、それをちぎり、捨て去ります。そうすることによって、自分が本来いる場所にいつでも戻って来ることができます。
2022年、ハワイの知恵を取り入れて、ほんとうの自分を生きてみませんか?
文=平良アイリーン