お金を預けたら、待つほどお得になる!? 運用の“複利”と“単利”の違い/ジェイソン流お金の増やし方

暮らし

公開日:2021/12/26

“節約”してもお金が貯まらない! そんな悩みを抱える人、多いですよね。だからこそ、簡単にお金が増やせる方法がある…と聞くと気になりませんか?

ジェイソン流お金の増やし方』の著者はお笑い芸人であると同時にIT企業の役員を務める厚切りジェイソンさん。楽しくわかりやすく資産を増やすコツを解説しています。

「これだけやれば貯まるのに…Why Japanese people!? どうしてお金が貯まらないの!?」どうやったらお金を増やせるのかに悩む人々へ送る、お金を増やすため、ひいては人生を豊かにするためのヒントが満載の一冊! 明日からあなたの資産も増えるかも!?

※本作品は厚切りジェイソン著の『ジェイソン流お金の増やし方』から一部抜粋・編集しました。

ジェイソン流お金の増やし方
『ジェイソン流お金の増やし方』(厚切りジェイソン/ぴあ)

マネーリテラシーがなければ投資は成功しない

「マネーリテラシー」ってよく聞く言葉だよね。英語だからかっこよく聞こえるけど、つまりはお金とうまくつき合うための知識や判断力があるかっていうこと。だからといってすごい資産形成の知識を知っていなくちゃいけないというわけではないよ。日々の生活の中で「今、使っているお金は本当にその価値があるのか?」と判断できるかどうかが一番大切だと思う。

 

 この話をするとみんな笑うんだけど、この間、マネージャーがロケ先で和紙製のマスクを買ったんです。僕がなにげなく「それいくらだったの?」って聞いたら「いくらだっけ?」と言いながらレシートを見直して「えぇ? 1500円もしたの⁉」って自分のことなのに驚いているんだよ。もう僕はそれが信じられなかった。だって、彼は値段を見ずにマスクを買ったんだよ。自分が買ったものが、支払った金額に値する価値があるのか、まったく考えないでお金を使っているってことだよね。もうそれが僕には信じられない。

 でも、この話で笑った人も同じようなことを日常的にしていると思う。例えばあなたは毎日お店で300円とかするコーヒーを買っていませんか? たった300円と思うかもしれないけれど、1ヶ月で9000円。1年で10万8000円だよ⁉ もちろん、そのコーヒーに10万円以上の価値があると思っているのであれば僕は一切否定しない。大切にしているものは人それぞれだからね。でも、もしこのコーヒーを家で淹れて持ってきたらどうだろう。その10万円を投資に回すことができて、今より少し早く経済的自由を得ることができるんだ。

 

 アメリカでおもしろい研究結果が出ていて、ノーベル経済学賞を受賞したプリンストン大学のダニエル・カーネマン名誉教授が「(日本円で)年収800万までは収入が増えるほど幸福度が高くなり、800万以上になると幸福度はさほど変わらない」ということを科学的に発見したらしい。年収800万あれば幸せに暮らせるのであれば、先に話した「4%のルール」で計算すると2億円あれば運用益が800万になるから、永遠に幸せに暮らせるんだよ。もちろん、2億円は簡単にたどり着ける数字ではないけれど、年間の10万円に複利の効果を加えて考えてみると、大金になることに気がついていない人が多いんじゃないかな?

 

 例えば、コーヒー代で浮いた元金(もともとのお金)10万円があって、この10万円を金利5%(年利)で1年間預金したとすると、1年後には10万5000円になる。この5000円は、元金の10万に対してついた利子。この5000円も含めた10万5000円で再度金利5%で1年間預けると、1年後は11万円になるのではなく、11万250円となる。この250円は、利子の5000円についた利子。つまり、利子にまた利子がつくのを「複利」というんだ。ちなみに最初の元金だけが利息を生み続けるのを「単利」といって、元本がずっと10万だからずっと5000円ずつしか増えない。

 表を見てもらえばわかるけれど、複利のすごいところは時間が経過すればするほどリターンが大きくなるんだ。コーヒーで支払っていた10万円を元手に30年年利5%で運用を続けていれば、単利だったら25万円にしかならないけど、複利なら43万2194円にもなる! なんと、1.7倍ほどの差がつくんだ。

 日常的に使うお金への意識、それから複利ということを意識しているだけで、将来に大きな違いを生むんだよ。

ジェイソン流お金の増やし方

<続きは本書でお楽しみください>