妖怪×猫の夢の世界へ…! 人気絵本作家・石黒亜矢子の新作『ねこまたごよみ』

文芸・カルチャー

更新日:2021/12/8

あさひは失敗しない
『ねこまたごよみ』(石黒亜矢子/ポプラ社)

 2021年12月15日(水)に、人気絵本作家・石黒亜矢子氏の新作『ねこまたごよみ』(ポプラ社)が発売される。石黒お得意の“猫”をモチーフにした作品ということで、ファンの間では早くも大きな注目を集めているようだ。

 妖怪や動物を題材とした作品を数多く手がけている石黒氏。『[現代版]絵本 御伽草子 付喪神』や『石黒亜矢子作品集』では、想像を掻き立てられる高い画力の妖怪イラストに大きな注目が集まった。一方、『ばけねこぞろぞろ』や『いもうとかいぎ』といった作品は妖怪をモチーフにしつつも、どこか愛らしいテイストのイラストで話題に。

 また最近の作品でいえば、絵本シリーズ『こねこの きょうだい かぞえうた』にも着目したい。同シリーズの『おふろ』『おやすみ』『おやつ』は、妖怪を描く時とは違うテイストで、思わず顔がニヤけてしまうような可愛らしい猫の表紙が魅力的。購入者からも、「『おふろ』の表紙がたまらない。本当に可愛い」「石黒先生の描く妖怪も好きだけど、『おふろ』とか『おやつ』はまた違った趣があって好き」などと支持されていた。

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 そして今回の新作『ねこまたごよみ』は“妖怪モノ”の作品と可愛らしい猫をモチーフにした作品を“ミックス”したようなテイストの絵本と言えるだろう。主人公は今年生まれたばかりの、ねこまたの五つ子ちゃん。猫の妖怪・ねこまたの生活は、人と似ているようで少し違う。そんなねこまたの五つ子家族とめぐる1年間の物語が描かれていく。

 2月22日は「ねこの日」を祝うカーニバル、弥生(3月)には“おひにゃさま”の座をきそう「ひにゃまつり」、師走(12月)の「クリスニャス」ももちろんみんなで楽しむ。人と似ているようでちょっと違う愉快な1年間を、1カ月1見開きの緻密な絵で紹介。細部にわたる丁寧な描き込みや、ねこまた以外の妖怪にも、思わず目を奪われてしまう。

 また、2021年12月8日(水)~16日(木)の期間、東京都台東区の「ギャラリーエフ」にて、石黒氏の個展「ねこまたごよみ原画展+猫又五つ子ちゃん展」が開催される。8日、9日、10日、12日、16日は予約制、11日は休みとなっているので、興味のある人は「ギャラリーエフ」の公式サイトをチェックしてみよう。

◆ギャラリーエフ公式サイト「ねこまたごよみ原画展+猫又五つ子ちゃん展」詳細ページ

 石黒氏の新作『ねこまたごよみ』は12月15日(水)発売。ページをめくるたび夢の世界へと誘われること間違いなし! ぜひ手に取ってみてほしい。