『サザエさん』波平の“中の人”ネタ?『名探偵コナン』を彷彿とさせるオチが話題

アニメ

公開日:2021/12/26

サザエさん
『サザエさん』14巻(長谷川町子/朝日新聞出版)

 12月19日に放送された『サザエさん』では、カツオが小説の登場人物のモデルに抜てき!? 人気アニメ『名探偵コナン』を彷彿とさせる、意外な顛末が話題になっている。

 そのエピソードは作品No.8349「怪盗イソノカツオ」。ある日、ノリスケが伊佐坂先生の新作小説を携えて、磯野家を訪ねてくる。どうやらその小説は、恋愛小説の大家である伊佐坂先生が、珍しく探偵小説に挑戦した話題の本らしい。しかも、ノリスケ曰く「実はこの主人公の怪盗、カツオくんがモデルなんですよ」と明言。どうやら、ノリスケは伊佐坂先生に、カツオのいたずらの話をよくしていたので、参考にしたと思い込み「カツオくんには伊佐坂先生からお礼があると思うよ」とのこと。自分が小説の主人公のモデルだと知り、有頂天になったカツオは、早速その本を読み始めるが漢字の多さにすぐさま挫折してしまう。

 しかし、翌日の学校でクラスメイトからもてはやされ、悪い気はしないカツオ。だが実は、本当のモデルはカツオでなく昔の友人だったとのこと。伊佐坂先生は波平と居酒屋で一杯やっているとき、波平本人に明かしたのだ。

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 この事実に思わず「僕じゃなかったのか…」と落ち込むカツオ。しかし伊佐坂先生から、「カツオくんは怪盗のモデルにはなれないんだ」とし、「カツオくんはいつも正直で正義感が強いからね。怪盗にはふさわしくないんだ」と理由を教えてもらい、すっかり笑顔になる。

 さらに、怪盗を追い詰める探偵のモデルは波平だったそうで、これを聞いた波平は「わしがモデル!?」と驚き、サザエは耳を塞ぎながら「そんな! あんまりだわ! あたしロマンスグレーの二枚目を想像して読んだのに!」と想像との相違に不満を露わにするのだった。

 視聴者からは、波平の声を担当する声優・茶風林さんが、アニメ『名探偵コナン』で目暮警部を演じていることについて、「波平が探偵のモデルという話を見ていて… それは目暮警部では? となってしまった」「波平が探偵って声で決めたやろそれ」「小説の怪盗に出てくる 探偵が波平さん? いやあの人なら警部でしょ (笑)」「波平さんは探偵というよりも警部じゃね?(中の人ネタ)」「今日のサザエさんのオチは中の人繋がりで波平=目暮www」などと反響があがっている。

 最後のシーンでは、ベージュのトレンチコートにハットを被った波平の姿が放送されたが、偶然だろうか、これも目暮警部と遠からぬファッションとも見えるような…。