「『好きな子がいる』と振られてしまいましたが、まだ諦めきれていません」永瀬廉&池田エライザが現役大学生のお悩みに回答!

エンタメ

公開日:2022/2/12

永瀬廉、池田エライザ

〈何事も本気になった人は、みんな壊れちゃうんだよ。たぶん彼らのような人にとって、世界のすべてが本気に見えるから、壊れることでしか生きられなかったのかもしれないよね〉。眠れない夜を重ね、無気力な日々を送る大学1年生の“私”が、唯一、心を動かされるのは、甘い香りのする美しい“先輩”と話しているときだけだった。そんなある日、喫煙所で全身黒ずくめの男に声をかけられた“私”。それが、東京破壊計画という最悪の始まりだった――。

 作家・F氏の同名小説を実写化した映画『真夜中乙女戦争』。1月14日に行われた、現役大学生30名を集めた特別試写会では、本編上映後にサプライズゲストとして“私”役の永瀬廉(King & Prince)さんと、“先輩”役の池田エライザさんが登壇。観客である現役大学生たちから寄せられたお悩み相談に2人が答えていくイベントが実施された。その回答をレポート!

(構成・文=立花もも)

advertisement

【お悩み】
彼氏ができないのが悩みです。ほぼ男子のいない高校に通っていたので、新しい環境になれば出会いもあるかなと思っていたのですが、結果、全員と友達どまり……。どんな行動をすれば女の子として見てくれるのでしょう。どんなことをすればキュンとしてもらえますか?

永瀬廉さん(以下、永瀬) まず、じっと見つめてあげてください。そうすると、それまで何とも思っていなくても「この子、俺のこといい風に思ってくれてるのかな」って感じて、異性として意識せざるを得ないんじゃないかなあ。あとは、人として尊敬できる部分をつくること。例えば料理がすごく上手とか、何かひとつ武器があるとプラスの効果が働くんじゃないかと思います。でもまずは、見つめてあげてください(笑)。

池田エライザさん(以下、池田) 私は、自分の魅力を相手にあわせる必要はないと思います。異性によく思われるために行動するのは好かれる近道に見えるけれど、いつか自分で自分のことを魅力的に思えなくなってしまう気がするんです。それよりも、ちょっと遠回りかもしれないけど、自己満足でいいからかわいくなろうとか、自分のために努力することで、異性にも素敵だなと思ってもらえるようになるんじゃないかな。だから、別に料理しなくていいと思います(笑)。私も、料理できませんから。

永瀬 バチバチくるやん!

池田 いろんな角度からの意見があったほうがいいと思って(笑)。

永瀬 いや、僕もたとえばの話をしただけで、女の子だから料理できなくちゃいけないとは思っていませんからね(笑)。自分にあった武器を見つけられたらいいな、と思います。

永瀬廉

【お悩み】
やりたいことが見つかりません。就職活動中ですが、何をするのが正しいのかわかりません。お2人は最初から今の仕事をやりたかったのでしょうか。続けててよかったなと思えるようになったのはいつ頃ですか? また、仕事をするにあたり、こんな人には気をつけろ、というアドバイスがあれば教えてください。

永瀬 やりたいことって、なかなか見つからないですよね。僕は親の希望で今の事務所に入ったので、最初は全然やりたくなかったし、人前に立つのがいやすぎて仕事の途中で帰ったこともあります。でも、それでもジャニーさんが舞台の前の方に立たせてくれたので、なんでなんだろうと不思議だったんですよね。で、入って3年くらいした頃かな。先輩方がこんなに必死で舞台をつくりあげようとしているのに、僕だけやる気がないのは申し訳ないなと思ってから、少しずつやりがいを感じられるようになりました。

 だから、とりあえずどこかの会社に入ってみる、って感じでもいいんじゃないかなと思いますよ。やりたいことなんてわからないのが普通だし、「合わなかったらやめてもいいや」くらいの気楽な気持ちで。もちろん、まわりに迷惑をかけるようなことはしちゃいけないけど、そうでなければ自分が楽しいなと思える道を選んだらいいと思います。あとは……僕が仕事をするうえで気をつけているのは、やたらと褒めてくる人。そういう人って、何かあったときにすぐ手のひらを返す気がするんですよ(笑)。逆に、常日頃から怒ってくれる人は、愛をもって接してくれているのを感じるし、僕が何かミスをしたとしてもちゃんと頼れるんですよね。だから、都合のいいことばかり言う人には要注意です。

池田 私は……最近、何でも屋さんみたいな感じになってきたので、参考になるかどうかわからないんですけど。もともと、みんなが外で遊んでいる時間に図鑑を読んだりするような子どもだったので、なんでみんなとうまくコミュニケーションをとれないんだろうって悩んでいたんです。でも、1人で図鑑を読んでいたい自分を貫いてきたから、今、いろんなお仕事ができているんだなと実感します。

 だから、いつも一緒にいる人たちと一回離れてみるというのもひとつの手だと思います。1人になって、改めて、自分が好きなものってなんだろうとか、今習い事をするとしたら何がいいだろうとか、考えてみてはどうでしょうか。まわりの人がどう思うかも、それが職業に直結するかどうかも考えず、自分が素直に興味をもてるものが何かを探していけば、やりたいことも見つかるかもしれません。

【お悩み】
大学生になり、人前で話す機会がとても増えました。私は人前で話すことが苦手で上手にできません。どうすればリラックスして話せるようになりますか?

永瀬 (柄本さんの回答を司会から聞いて)うわ~。かぶった~。もう、それが答えです。僕が言おうとしていたことです。

池田 ほんとに?(笑)

永瀬 (笑)。緊張することは僕もありますよ。もともと人前に立つのが好きな性格じゃないから、どうしたらいいか悩んだ時期もありました。でも、いろんな人にリラックス方法とかおまじないみたいなものを教えてもらって、試してみたけど、全然効かなかったんですよね。だからこればっかりは、慣れていくしかない。だって、いちいち気にしてもしょうがないじゃないですか。これから社会人になれば、人前で話す機会はますます増えて、それはずっと終わらない。これからずっとやっていかなきゃいけないんだって思ったら、僕は逆に落ち着きました。こんなのいちいち、緊張してもしょうがないし、めんどくさいな、まあいっか! って。そうしたらだいぶ、慣れました。だから、「悩んでいる時間が無駄だしな」くらいの思い切りの良さで試していくと、少しずつマシになっていくんじゃないかなと思います。

池田 もうおっしゃるとおりだと思います。私も現在進行形で、人と話すのがそんなに得意ではないので、永瀬くんが言うように諦めが肝心なところはあるかなと思います。そもそも、人は余計なことをしゃべりすぎている、と思っているんです。それによってトラブルや勘違いが起きたりするし、本当に伝えたいことって口をついて出たりするので、そういう言葉の力みたいなものを信じて、しゃべらなくていいときはしゃべらなくていいんじゃないかなと……いう姿勢なんですが、それによって怖い人だと思われてしまい、頭を抱えていることもあります(笑)。だから、あの人怖いなあと感じる相手も、案外家では1人で頭を抱えているかもしれないって思うと、人と話すのが気楽になるかもしれませんね。

【お悩み】
夏に告白をしたのですが、「好きな子がいる」と振られてしまいました。ですが、まだ諦めきれていません…。ちなみに、相手も好きな子と成就しなかった模様です。私はもう一度頑張るべきでしょうか。次の恋を探すべきでしょうか。乙女な私に助言お願いします!

永瀬 (実は以前、永瀬さんのラジオに投稿したことのある相談者と知って)あ~! あの! すげえ、まさかこんなところで本人にお会いできるとは。ていうか、逆に、再アタックしない理由ってなんですか? (相手に迷惑をかけたくない。直接話したことは一度しかないが、DMのやりとりは毎日していて、今度数人で遊びに行くと聞き)じゃあさ、今度一緒に遊んでみて、改めて「この人好きだな」って思えたら、次は2人で遊びに行くのがいいんじゃないかな。とりあえず、会って話す回数を増やしましょう。それで、相手が2人きりでは会ってくれないようなら引いてもいいし、そこは自分のさじ加減で決めればいいと思う。でもまずは、2人で会うことを目標にしましょう。勇気を出して、デートのお誘いをしてみたらいいかなあと思います。

池田 見守りたいなあ……。

池田エライザ

永瀬 DMに入れてもらったら?

池田 (笑)。でも私は、恋してるのが楽しいんだったら、想ったままでいいんじゃないかなあって思います。キラキラしてる感じがしたり、わくわくしたり、もちろん考えすぎてつらいときもあるだろうけど、それも含めて楽しいなら、それを大事にしたらいいと思うし……。いわゆる告白をした先でつきあう可能性を想像するならば、相手にとっての大切な存在ってどういう人なんだろう、って想像してみるといいかもしれません。

 恋をしていると、自分のことでいっぱいいっぱいになって、いろんなことが見えにくくなってしまうんだけど、長く一緒にいるかもしれない人として、大切に想ってもらえるような存在でありたいなあと考えてみたり、でも友達って思われたら悔しいからかわいいって思ってもらえるように頑張ってみたり、冷静に対処していったらいいんじゃないかなと思います。応援してます。

永瀬 頑張ってください!

【お悩み】
青春時代のあがきというのは、その後の人生にどんなふうに活かされていくと思いますか?

永瀬 傷ついたり悩んだりすることが多々あるだろうけど、その経験は、その後の人生において、人間としての厚みを与えてくれると思うんですよね。失敗の経験をしたからこそ踏ん張れる力がつくというか。若いうちにたくさん失敗して、いろんな後悔をすると、大人になってから「また同じ失敗をしたら恥ずかしい」みたいな気持ちで現実を頑張れる気がするんですよ。だから、どんどんあがいて、どんどん失敗するべきだと思います。

池田 たくさんの人たちに支えられて今の自分があるのはもちろんなんですが、どんなにつらいことがあっても「それでも生きてやる」と思い、「むかつくけど、明日も学校行ってやる」と力をふるって、人生に挫折をしないでいてくれた過去の自分のおかげでもあると思うんですよね。その経験を生かすも殺すも、大人になった今の自分次第。もちろんどうしても忘れたいような過去は忘れてもいいと思いますが、ときどきあの頃の自分に立ち返って、「絶対こういう大人にはなりたくない」と思ったり、いろんなことをピュアに夢見たりしていたときの感情を思い出してあげる時間が、私にとって大事だし、いろんなことの解決策にもなっていると思います。

 最後、池田さんは「今の時代、なかなか直接ありがとうございますって言えないからこそ、今日は来ていただけてとても嬉しかったです。だけど実は、人知れずこういうイベントは行われていたりするから、なんか人生つまんねえなって思ったら、誰かの言葉を聴きに行こうかなって、イベントに参加してみるのもいいんじゃないかなと思いますし、私も今日は参加できて、とても有意義な時間でした」とコメント。

 永瀬さんは「大学生や社会人になって最初の何年かは、気にしなくてもいいようなことを気にしてしまう繊細な時期だと思います。でも、『真夜中乙女戦争』のメッセージにもあるように、絶望は光になる。今、悩んでいる自分がいやだったとしても、変えよう・変わりたいとあがいているなら、その過程を越えた先でまた一歩、なりたい自分に近づけるはずだというメッセージが、映画を観てくださった方にも伝わるといいなと思います」とコメントし、締めくくった。

永瀬廉、池田エライザ

映画『真夜中乙女戦争』
公式サイト:https://movies.kadokawa.co.jp/mayonakaotomesenso/