声優・白井悠介のさまざまな魅力を堪能! 「SHIRAI KINGDOM」潜入レポート
公開日:2022/2/9
「戦闘員、派遣します!」(戦闘員六号役)や「佐々木と宮野」(佐々木秀鳴役)、「『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rhyme Anima」(飴村乱数役)などで知られる人気声優・白井悠介。YouTuber活動やエッセイの執筆など、マルチに活躍の場を広げている彼の魅力をたっぷりと詰め込んだイベント「白井悠介ワンマンショー2022 SHIRAI KINGDOM」が、2022年2月6日(日)に、埼玉県のところざわサクラタウンにて、昼・夜の2公演開催された。
今回のイベントで白井は、国のスローガンとして“SELF LOVE”を掲げ、全ての民が穏やかに、気楽に自分を愛することを提唱している“SHIRAI KINGDOM”の王として登場。会場に集まった国民でもあるファンは、王による執事選定試験や、白井王子が白井国王となるまでの在りし日の物語を追体験する。
ゲストに声優・山谷祥生を迎えての昼の部は、「SELF LOVEの掟編」と題したテーマで展開。白井国王がこよなく愛する緑色をファッションに取り入れた国民たちが待ち受ける中、豪華なマントを羽織った「貴族スタイル」の白井が、城の広間を模したステージに登場。BOYS END SWING GIRLの「スタンドアローン」を熱唱し、国民に歓迎の意を示した。最初のトークでは、開演前の注意事項アナウンスを白井の友人でもある声優・河本啓佑が担当していたことなどを明かすなか、白井国王のもとに、先代の執事が引退したことに伴い新たな執事候補・山谷祥生が入国したという知らせが届く。そして、貴族的なディープグリーンの衣装をまとった山谷が登場し、彼が執事にふさわしいか見極めるための試験が始まった。
第一の試練は、白井と山谷が、さまざまなシチュエーションでの最適な一言を競い合う「シチュエーション・キングダム」と題した大喜利。「社会の窓が開いている偉い人を見かけた時に高貴さを崩さずに教えてあげる一言」などのお題に対し、2人はそれぞれショートコント的な回答を披露した。国民の判定によって見事勝利した白井国王。負けを喫した山谷だったが、王の計らいによって無事に最初の合格を得ることができた。
続いての試練は、歌詞ができあがっていない国歌の仕上げを行う「国歌を作ろう」。勇ましいマーチ的なメロディを口ずさみながらフレーズを考える2人。本イベントのオンライン配信の視聴者によるSNSの投稿も参考にしながら、四苦八苦の末に歌詞を完成させた。
無事に2つ目の試練をクリアした後は、SHIRAI KINGDOMを紹介する朗読劇が突然スタート。お城が某ホテルの居抜きだったことや、観光名所となっている“自由の白井像”のモチーフが、かつて王が出獄した際の姿だったなど、SHIRAI KINGDOMのトホホな魅力が、2人の軽妙な掛け合いで明かされた。
そして、最後の試練は4枚の写真から物語を作り出す「ストーリークリエイター」。自動車を運転中、トラブルに見舞われた女性の物語を紡ぎ出した2人だったが、無事に観客からの高評価を得て、山谷は執事試験を無事突破。白井王国の執事として迎え入れる証として、先ほど完成した国歌を白井が高らかに歌い上げた。間奏のチェンバロパートでは、山谷がエアチェンバロを披露する一幕もあるなど、耳だけでなく目でも楽しめた国歌の初お披露目。その後のトークでは、白井に「これから一緒にこの国を盛り上げていってくれるかい?」と声を掛けられた山谷が「前向きに考えさせてください!」と保留。「また執事候補が来るので。第5回くらいでバトルするんです!」と、今後の展開も視野に入れた回答だったことを明かした後、昼の部は幕を下ろした。
昼公演後のアフタートークでは、ゲストとして本イベントの企画原案を担当した、お笑いコンビ・ハライチの岩井勇気が登場。「白井君がめちゃくちゃやって、誰かが巻き込まれる方が良いんじゃないですか、とアドバイスさせてもらったんです」と明かした。岩井から昼公演の感想を聞かれた白井は、「僕ら声優なので、ちょっとハードル高かったかな…」と答える一方、山谷は「すごいことが始まったなという感じですね」と笑顔を浮かべた。「今後も続けて欲しいですね」という岩井の言葉に、白井は「その場合はもっと絡んでくださいね」と答えていた。
ゲストとして出演予定だった声優・速水奨に代わり、岩井勇気が登壇した夜の部「王位継承 編」は、白井国王が、速水王国の王子だった頃の様子がステージで再現されるというコンセプト。昼の部から衣装を着替え、黄色いコート姿の白井は、ステージに登場するとKing Gnuの「Teenager Forever」を熱唱。
その後の挨拶「我こそは速水王国の王子・白井悠介である!」では、昼で聞かせた威厳のある声とは異なり、王子らしいフレッシュさを感じさせる声を聞かせた白井王子。そんな彼のもとに届いたのは、今宵行われる王位継承の儀に、速水国王の代わりにイワーイ大臣が城を訪れるという手紙。来訪の鐘が城に鳴り響く中、ステージには貴族風の豪華な衣装を身に纏った、イワーイ大臣こと岩井が登場。なぜか肩に鳩を乗せ、老人のようなしゃがれ声で話すイワーイ大臣に、白井王子は「えっ、大臣、そんなに悪そうな感じでしたっけ?」と戸惑いの表情を浮かべる。
そこから始まったトークでは、共演した配信番組の際に白井が着ていた洋服のデザインが気持ち悪かったと告白。「すぐ気持ち悪いって言う!大臣、それよくない」と傷ついた様子の白井だったが、岩井は「特定の人にしか言いません」と畳みかける。そこから突入した白井のファッショントークでは、この日、着ていた白井の私服のシャツが高額だったものの、予想していた色と違っていたことや、すぐに半額セールになっていたことなどが白井から明かされた。
その後、王位継承のための試練がスタート。最初は「クソリプバスター!」と題した、SNSで寄せられる辛辣なリプライコメントに対しての返し文句を考えるコーナー。ここでは、岩井のウィットに富んだ軽妙な返しがどんどん飛び出した。そんな中で「こいつ絶対モテないだろう」というクソリプに対して、白井が放った「モテなくてもね、金があればモテちゃうんだなぁ」という王子らしい返しには、会場から大きな拍手が送られながらも岩井からは「最低!」の声が掛けられた。
無事に第一の試練を突破した白井王子を待ち受ける次なる試練は「エンディングテーマを作ろう」。昼で執事候補・山谷と行った国歌作成と同じく、国が終わる前にかかる曲の歌詞を白井と岩井で作り上げていくことに。サンバ調の明るい楽曲に乗せる最初のフレーズは、白井が大好きなサッカーをテーマに。その後も少し脱線をしながら、リズムにのせて「ホテルあるある」などの歌詞を披露し、会場の笑いを誘った。
そして、最終試験として行われたのは「メッセージフォーキング」と題したジェスチャー当てクイズ。最初にお手本として岩井が「郵便ポスト」「組体操」などをジェスチャーで表現すると、白井は次々と正解を繰り出す。続いて、白井が挑戦。「千手観音」や「クリオネ」など、白井が全身を使って表現する珍妙なジェスチャーに、岩井は「なにこれ!」「気持ち悪い!」という言葉を連発。会場からも抑えきれない笑い声が漏れていた。全力投球したものの、残念ながら7問正解で課題をクリアできなかった白井に、これをクリアすれば合格という最終問題「犬も歩けば棒に当たる」が出題される。どうしても王位継承権を獲得したい白井王子は上着を脱ぎ捨て、全身全霊で棒に当たる犬を熱演。その甲斐あって、見事次期国王に認定された。
そして、最後に歌詞が完成したエンディングテーマを熱唱。最後のトークパートでは「イワーイ大臣、そして皆さんが盛り上げてくださって、いつもとはまた違ったイベントとなりました」と語った。一方、普段今回のように声優と並んでイベントをすることがないという岩井は「普段はMCとして、声優さんとお仕事をする際は出しゃばらないように心がけていますが、今回は急遽このような目立つお役目でも出演させてもらいました」と、控えめなコメントを残した。
公演後のアフタートークでは、「イワーイ大臣」から「ハライチ・岩井」に戻った岩井が、会場に来てから急遽出演を依頼されたことを明かした。続いて、速水と白井の関係性などや、白井と親しい声優陣にまつわるトークが展開された。最後の挨拶で岩井は「めちゃくちゃ楽しい時間を過ごさせてもらいました。皆さんのおかげです」と笑顔を浮かべ、白井は「やっぱり岩井さんっておもしろいんだな、これがプロの芸人さんなんだなって思いました。僕としては今後も岩井さんとまた一緒に何かできるんじゃないかなって楽しみにしています。速水さんゲスト出演のリベンジも果たしたいと思いますので、その際はぜひ会場に足を運んでいただければと思います!」と挨拶し、昼夜に渡って開催されたワンマンショーの幕を下ろした。
なお、昼夜ともに公演のアーカイブ配信は、2/13(日) 20:00までイープラスにてチケットを発売中、2月13日(日)23:59まで視聴することができる。
これからも続いていくかもしれない「白井悠介ワンマンショー」の記念すべき第一回に、ぜひ立ち会っていただきたい。
文=中村実香
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