心霊系YouTuberクリップストア、「坪野鉱泉」が舞台の映画『牛首村』の恐怖を語る! 聖地巡礼ロケで具合が悪くなる…!?
PR 更新日:2022/2/16
日本各地のミステリースポット・心霊スポットを探索し、いわくや噂を調査するホラーエンターテインメント番組「クリップストア」。メインパーソナリティをつとめるがっちゃんとヤスケさん、そしてカメラマンの大ちゃんのお三方に、北陸最凶と呼ばれる心霊スポット「坪野鉱泉」を舞台に撮影された映画『牛首村』の見どころや、なぜ危険な心霊スポットに行くのかを語ってもらいました!
(取材・文=立花もも 撮影=下林彩子)
最凶の心霊スポット「坪野鉱泉」を映像でくまなく見せてくれる
ヤスケさん:清水崇監督の「恐怖の村」シリーズは僕ら3人とも全部観たんですけど、今回の『牛首村』はいちばんストーリー性があって、人間ドラマとしても楽しめるから、入り込めた気がします。
がっちゃん:前作『樹海村』はスペクタクル感が強かったのに対し、『牛首村』はどちらかというとシンプルな構成ですが、恐怖の根源には結局人間のふるまいがある、というのは共通していますよね。『牛首村』では、とある風習が関わっているんですが、古い時代には実際に行われていたんじゃないか、と思わされるリアリティがすごかった。僕は昔からホラー映画が好きでよく観ていて、まあ、言ってみればファンタジー要素の強い作品も多いんですよ。でも『犬鳴村』とかは必ずトンネル(隧道)を抜けて「村」に辿りつくことで、登場人物も観ている僕たちも自然と異界に足を踏み入れることができる。だからこそ『牛首村』の「もしかしたらありえるかもしれない」という風習にもぞくっとさせられる。そこがすごいなあ、と思いました。
ヤスケさん:がっちゃんは、古い風習とか調べるのも、もともと好きだもんね。
がっちゃん:ジャパニーズホラーって、基本的には身近な恐怖が連鎖して大きなものに発展していく、という形がとられることが多いから、風習とか、民俗学的な要素が絡んでくることが多いんだよね。『牛首村』は、主人公の奏音が、自分とそっくりな女の子が心霊スポットで消えてしまった、という動画をきっかけに怪奇現象に巻き込まれていくけど、「なんで同じ顔なの?」とか、理解できないことに対する恐怖心をおさえこむために、人は掟とか風習をつくるんだと思うんです。そこで抑圧された人たちの恨みや悲しみが積み重なって、怨念となり、怪奇現象につながっていくという……。
ヤスケさん:まさに『牛首村』はそんな話だった。勝手な理屈で人を階級分けして、差別してきた歴史は、教科書にも書かれているけど、そういうのも観ながら思い出してぞくっとさせられたな……。いったいどれだけの人たちが理不尽に踏みにじられてきたんだろう、って。
がっちゃん:でもそういう掟や風習が良いほうに転べば、絆、って言い方ができるわけで。僕的には、『牛首村』は、人が集まって生きるときに生まれる怨念vs.絆の戦いだっていう感じもしたな。……これ以上は、ネタバレになるから言えない(笑)。
大ちゃん:僕はシンプルに「次は何が起きるんだろう」ってドキドキしながら観ていました。エレベーターに乗り込んだ女の子が消える、っていうのも描かれる怪異のひとつなんだけど「なんで!? どこに行っちゃったの!?」ってふつうに思った(笑)。しかもその女の子と主人公の顔がそっくりで、主人公のまわりでも奇妙なことが起き始めて、どんどん謎が解き明かされていくっていう構成もめちゃくちゃおもしろかったです。
ヤスケさん:坪野鉱泉の廃墟で、ドンっ!て音がする場面があるじゃないですか。何が起きるかは言えないけど(笑)、あそこは僕もふつうにびくっとした。
大ちゃん:はっきりとは語られないけど、虐げられていた人が生き延びるためにしていたアレは、わかった瞬間、やっぱり背筋がぞっとしました。
がっちゃん:エレベーターの話は、実際、都市伝説で似たようなのがあるんだよね。10階建て以上のエレベーターに乗ると異世界に行ける、みたいな。『牛首村』に限らず、清水監督はそういうリアリティも盛り込んでくるんですよ。ふだんあんまりホラー映画を観ない人も楽しめるような、エンターテインメント的な驚きと恐怖をしっかり描きつつ、コアなファンが唸るような小ネタを随所にちりばめている。毎回、実在の心霊スポットを舞台にしてくれるのも、僕みたいな人間からするとたまらないんですよね。心霊スポットって、なかなか行けるものじゃないじゃないですか。
ヤスケさん:僕らも、視聴者の皆さんから「行ってくれてありがとうございます」ってコメントをよくいただくもんね(笑)。
がっちゃん:普通には行けない場所にあることもあるし、そもそも怖くて自分では行けないことも多いからね。僕らも『犬鳴村』と『樹海村』の舞台になった場所には行ったけど、坪野鉱泉は、未だ足を踏み入れることのできていない、最凶の心霊スポット。それを実際に坪野鉱泉で撮影をした映像でくまなく見せてくれるんだから、これは鑑賞不可避です。
千葉県で聖地巡礼。唯一霊感があるヤスケの具合が悪くなる…!?
――お三方には、ちょうどきのう、映画のロケ地となった千葉県の某スポットに行っていただいたんですよね。
がっちゃん:はい。やっぱり聖地巡礼はテンションがあがりますね。とくに『牛首村』は、Kōki,さんの初主演とは思えない演技にもかなり圧倒されたので、「ここで撮影されたのか」と思うと、それだけでわくわくしました。
ヤスケさん:僕はシンプルに怖かったです(笑)。僕は一応、3人のなかで唯一霊感があるんですけど、行ったあとは具合が悪くなってしまって……。
大ちゃん:帰りのロケバスではずっと横になって、ぐったりしていたよね。
ヤスケさん:正直、頭が半端なく痛くなって、しゃべれなくなるくらい、きつかった。映画を観たばかりだから恐怖が残っていた、というのももちろんあるとは思うんですけど、やっぱり、心霊スポットと呼ばれる場所にはそれだけの理由があって、あんまりよくない空気が漂っているんですよ。だから僕らも、YouTubeで紹介はしているけれど、皆さんに行くことをおすすめしているわけでは、決して、ない。
がっちゃん:3か所まわったうち、2か所は、心霊スポットになる根拠みたいな出来事が過去に起きているんですよね。でも個人的に、いちばん怖かったところは、それほどはっきりしたいわくがあるわけではない、残りの1か所。
ヤスケさん:今回に限らず、僕たちが撮影していても、そういう場所がいちばん怖いよね。『犬鳴村』に登場する電話ボックスみたいに、なぜかはわからないけどその場所でよくないことが頻繁に起きる、みたいな。
がっちゃん:語られていることが少ない、ということは、何もないわけじゃなくて、何かが覆い隠されているという感じがするんですよね。根拠があれば、怖くてもある程度納得ができるのに……でもヤスケさんが体調を崩すほど影響を受けるのも、そういう場所であることのほうが多いんだよなあ。
ヤスケさん:でもその「結局、どういうことなのか」っていうのを僕らは探求しているんですよね。
がっちゃん:さっきも言ったけど、結局人間って、わからないものを怖がるんだなと、実際にYouTube活動しながらも感じます。でもだから、知りたいという好奇心が、心霊スポットやホラー映画へと誘っていく。そんな、謎のロマンを生きている(笑)。
大ちゃん:どこまでいっても、正解も不正解も見つからないというのもおもしろいよね。僕は2人に誘われてなんとなく活動を始めて、そもそもオカルトにもホラーにも興味がなかった人間だけど、2人と一緒に心霊スポットに行くうちに、同じロマンを追い求めるようになったような気がする(笑)。実際ね……初めて撮影に行ったときから、ヤスケさんと一緒にいると、風も吹いていないのに首筋がひんやりしたり、背中から何かがおぶさってくるような感じがしたり、明らかにただ事ではない悪寒が走るんですよ。
ヤスケさん:それ、がっちゃんもよく言いますよね。僕は、言ってみればWi-Fiのルーターみたいな存在で、そこにいるだけでみんなの感度が高くなる。
がっちゃん:「ヤスケレーダー」と呼んでいます。もともと、いわくつきの場所に行っても何ひとつ怖がることのない僕が、ヤスケさんを連れていったら少しは恐怖体験ができるんじゃないかと思って、始めたことですしね(笑)。
ヤスケさん:でもたぶんそれは間違っていなくて。僕、子どものころは幽霊みたいなものもはっきり見えていたんです。それが大人になってからはぼんやりとしか感じなくなったんですよ。でも、今もはっきり見えるという霊能者の方とお会いしたとき、手を振ってきた子どもがいたんですけど、僕とその方しか見えていなかったらしいんですよね。ああ、共鳴するってことが本当にあるんだな、と思いました。
大ちゃん:何かある、けど、それがなんだかわからない。というのはやっぱり怖いし、僕はカメラマンとして常に正面を歩く2人を撮っているから、うしろを振り返ることができない。もしかしたら誰かいるんじゃないか、と気配を感じたとしても。それが、いちばん怖いですね。何が起きるかわからなすぎて。でも、そのわからなさが病みつきになる(笑)。
死亡フラグでしかない⁉ 心霊スポットのタブー
――印象に残ってる心霊スポットって、ありますか?
大ちゃん:禁足地……。
がっちゃん:ああ……。
ヤスケさん:あそこはねえ……。
がっちゃん:長崎県対馬に、1300年間も足を踏み入れることが許されなかった、オソロシドコロという場所があるんですよ。現代になっては禁足が解かれ、自由に参拝できるようになったんですが、今も地元の人は絶対に近寄らない。ルールも厳しいんです。神域だから参拝するときにはまず体を塩で清めないといけない。土足厳禁だから、靴を脱いで裸足で歩かないといけないし、大声を出してはいけない。物を落としてもいけない。一度落としてしまったら、拾っちゃダメ。奥で参拝を終えて戻るときは決して振りむいてはいけないので、うしろ歩きで戻ってこないといけない……。
ヤスケさん:一応、全部ちゃんと守りながら撮影したけど、けっこうギリギリでしたよね。
大ちゃん:あれは怖かった。
がっちゃん:どれくらいの声なら許されるのか、わからないしね。ヤスケさんはけっこう「ひゃ!」とか声を出すから。
ヤスケさん:怖いし、心霊スポットにはたいてい、カマドウマやゲジゲジがいるからね……。
がっちゃん:とはいえ、基本的に僕らは、マナーを守って撮影はしているんです。『牛首村』では、坪野鉱泉の前である人が煙草を吸ったり用を足したりするじゃないですか。あんなのもう、死亡フラグでしかない。というか、心霊スポットじゃなくてもやっちゃダメだろ、ってことはやらないようにしています。
ヤスケさん:自分がもし幽霊だったとして、家の前で平気で用を足している奴がいたら、絶対に祟ってやろうと思うもんね(笑)。
がっちゃん:海外のホラー映画を観ていると、基本的に幽霊は悪霊として扱われ、祓う対象となるけれど、日本は亡くなった方への敬意が深いから、幽霊もどちらかというと祀る対象なんですよね。亡くなったあとも戒名をつけるし、尊厳のある存在だと思われているから、礼儀を忘れてはいけないな、と思っています。ただ、僕らはあくまで怪奇現象を映像におさめるのが目的だから、お行儀良くしているだけではダメな部分もあって……ギリギリを攻めることはあります。ときには怒らせにかかるくらいの気持ちでいかないと。
ヤスケさん:仕事だから……(笑)。
がっちゃん:でも、失礼なことはしたくない。『牛首村』もそうでしたけど、マナー違反みたいなことをした人から消えていきますからね(笑)。そのジレンマには、いつも苦しめられています。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を自分でもやってみたい
――そんな危険をおかしてまで、どうして心霊スポットに行くんですか? 好奇心、だけが理由なんでしょうか。
がっちゃん:僕はもともと、父親が変わった人で、夜中に僕を叩き起こしては部屋で洋画ホラーを見せられていたんですよ(笑)。僕が全然怖がらないから、おもしろがって「これはどうだ」っていろんな作品を見せるようになったんだと思います。で、初めて怖いと思ったM・ナイト・シャマラン監督の『シックス・センス』を観て以来、自発的にホラー映画の世界に浸るようになって……。あるとき、友達の家で清水崇監督の『呪怨』鑑賞会をしたんですが……怪奇現象というのは日常の延長線上に起こりうるものなんだ、と初めて戦慄して。現実に味わってみたい! といろんな心霊スポットに行くようになりました。でも、なかなか出会えないし、怖くもないし……。
ヤスケさん:それで、高校の同級生だった僕が、連れていかれるようになった。絶対に心霊スポットだけは行きたくないと言っていたのに。
がっちゃん:夜景見に行こうぜって言ったら、素直についてきてくれて(笑)。まああとは、若いときに父親を亡くしたことで、「幽霊が本当に存在するとしたら、自分が亡くした大切な人にも会えるかもしれない」って思うようになったんですよね。それからは、恐怖と希望の半々を抱いて、心霊スポットを巡るようになりました。今も、恐怖を感じたあと、わずかに「もしかしたら」の希望がよぎる。そういう意味で、死を感じたい、というのもあると思います。自分が死んだあと幽霊になれたらおもしろそうだな、とも思うし。
ヤスケさん:あなたが幽霊になったら、きっとタチが悪いよ。ずっと誰かのこと脅かしてるに決まってるもん(笑)。
がっちゃん:だと思う(笑)。ただ亡くなった人に会いたいだけなら、一人で心霊スポットを巡ればいいだけなんだけど、YouTubeを始めたのは、もともとホラー映画マニアでもあるので、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を自分でもやってみたい、と思ったから。手ブレも含めてリアリティのある定点カメラの映像を、撮ってみたいと思ったんですよね。
大ちゃん:でもがっちゃんは、心霊スポットの解説役として映っていたほうがいいから、専属カメラマンとして僕に声がかかったという。
がっちゃん:大ちゃんは、最初からわりと「なんでもいいよー」って感じでついてきてくれるので、とてもありがたいです(笑)。
ヤスケさん:僕も怖がりだし、もともとは嫌がっていた立場だし、「なんで心霊スポットなんか行くの?」「なんでホラーが好きなの?」って不思議に思う人の気持ちもよくわかるんですけど、僕らの映像を観て喜んでくれる人がいると思うと、続けたいなあと思うんですよね。あと、過去には戦争もあって、人の死んでいない土地なんて日本中探してもほとんどないはずなのに、なぜか心霊スポットとして一際おかしなことが起きる土地がある、というのはやっぱりおもしろいじゃないですか。「結局その後どうなったの!?」と煽られるのがホラーの楽しみでもあるので、ちゃんとした答えを見つけたいってわけではないんですけど、視聴者の皆さんが少しでも“何か”を感じてくれたら嬉しいですし、僕ら自身が感じたいから、これからもいろんな場所を巡っていくと思います。
がっちゃん:食リポと同じ感覚なんですよね、僕としては(笑)。実際に食べられるわけじゃないものも「わあ、おいしそう!」って楽しんで観たりするじゃないですか。そんな感じで、これからも続けていきたいと思います。次は、埼玉県・秩父にある最凶スポットに行きたいな……。
大ちゃん:でもまずは、『牛首村』のロケ地を含む心霊スポット巡りを観てみてください。あれも、ほんとに怖かったから(笑)。
がっちゃん:そうですね。今は2週間に一度くらいしか更新できていないけど、今年はもっと精力的に活動していきたいので、応援よろしくお願いします!
・クリップストア YouTube TOP
https://www.youtube.com/channel/UCj5_RGE6ip4ajnFZZ3y-rbA
・『牛首村』×三和交通「映画公開記念心霊スポットツアー」プレゼントキャンペーン
https://ushikubi-movie.jp/cp01/
【ストーリー】
ウシノクビって……知ってる? この話を聞くとみんな呪われて、いなくなるんだって。
“私がもうひとりいる……?”
奏音(Kōki,)は、ある心霊動画に移った、自分そっくりの女子高生を見て驚愕する。牛首マスクを無理やり被せられ、廃墟に閉じ込められたところで、映像は切れた。彼女は誰なのか? 妙な胸騒ぎと、忍び寄る恐怖。何者かに導かれるように、動画の撮影地・坪野鉱泉へと向かう。
妹の存在、双子、牛の首……
「牛首村」と呼ばれるおぞましい場所の秘密と風習が、狂気と恐怖となり、彼女にまとわりついていく……!
【キャスト・スタッフ】
映画『牛首村』
出演:Kōki,
萩原利久 高橋文哉
芋生悠 大谷凜香 莉子 松尾諭 堀内敬子 田中直樹 麿赤兒
監督:清水崇
脚本:保坂大輔 清水崇 音楽:村松崇継
配給:東映
2月18日(金)公開
©2022「牛首村」製作委員会
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