鍼灸師が提唱するダイエット『月曜断食』がコミックに! 発売記念イベントでダイエット成功の秘訣も

暮らし

公開日:2022/2/25

関口賢さん(中央)とイベントを盛り上げたスタッフのみなさん(写真=奥西淳二/KADOKAWA)

鍼灸師・関口賢さんが考案した究極の体質改善メソッド「月曜断食」

 鍼灸師として治療を行う関口賢さんが、体の不調を根本的に改善できる中国式鍼治療を基に、家庭でも簡単に体質改善プログラムを実践できるように考案した断食法が、究極のダイエット法「月曜断食」として話題だ。

 なにしろ、断食法がシンプルでわかりやすい。ダイエットのために、新たに器具などを購入する必要はない。自分のライフスタイルに合わせて、週に1日、断食(不食)日を設けるだけ。もちろん、暴飲暴食や夜の炭水化物を避けるなど多少の食事制限は必要だが、ライフスタイルを変えず、余計な出費も必要ないのがありがたい。

月曜断食のルールはいたってシンプルだが、食事の質と量は気をつけるべきポイント(本書より)

 さらに断食自体は本来、体質改善を目的としているため、「なんとなく体調が優れない」というような体調不良の改善も期待でき、体重がリバウンドしにくいのも魅力である。

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 その「月曜断食」を、ライブドア公式ブロガー・おにぎり2525さんが実践し、4カ月でマイナス9kgのダイエットを達成。その後も体重や体型をキープし続ける紆余曲折をマンガとしてまとめた1冊が、発売中の『月曜断食やってみたらスルッとやせました。アラフォーでも体型キープできてます』(KADOKAWA)である。

著者と監修者を中心に体験者が集う、発売記念オンラインイベントが開催

 新型コロナ感染拡大のさなかにあるため、本書の出版記念イベントは急遽、オンラインに変更し、2022年1月30日に開催された。多くの月曜断食体験者が日本各地からZoomに集結。本書を片手に、著者のおにぎり2525さんと監修者の関口賢さんは、マンガの感想やお気に入りのシーンを語り合うなど、なごやかに対談が進む。

 おにぎり2525さんは本書を振り返り、「子どもの食事の食べ残しを食べてカロリーを摂るくらいなら“ときめくもの”を食べたい」「人を妬んだところで、私、1グラムもやせないの」という2つのシーンが印象深いと語る。これまで万年ダイエッターだったおにぎり2525さんは、この気づきにより、気持ちが前向きに切り替わり、ダイエットは軌道に乗り始める。

 関口さんもこの気づきに対し、「おにぎり2525さんは、不食日は食べ物に触れないように作り置きをしたり、家族の協力や理解を得るための工夫をしたりした。結局、成功する秘訣というかコツは……目標達成へと導く仕組みづくりが大切なんだと思う」と評価する。

 さらに本書について、「マンガは視覚として直接、脳に訴えかけてくるので、ストンと頭に入りやすい。私が伝えたいことが、おにぎり2525さんのマンガにギュッと凝縮されている。しかも、理屈っぽくなくて、伝わりやすい」と感想を述べ、おにぎり2525さんをねぎらった。

ストレスなど負の感情はダイエットの大敵。完璧を目指さなくてOK!

 関口さんは「断食は、完璧を目指さなくていい」と本書でたびたび述べている。今回のイベントでも、「不食日にうっかり食べてしまった、好きなものを食べられる美食日につい食べ過ぎてしまった、という失敗を引きずるよりも、前向きに気持ちを切り替えてほしい」と繰り返した。

 実際、「断食初期は、水だけで丸一日を過ごすのがつらかった」という体験者の声がある。そして断食はつらいと考えて二の足を踏んだり、せっかく始めたのに、ちょっとした失敗で自己嫌悪に陥り、ストレスを溜めたり、諦めてしまったり……。

「健康で美しく、なりたい自分になるためには、まず、自分の体と真摯に向き合うことが大切。そして胃腸本来の機能を取り戻すためには、胃腸を空っぽにして休息させる断食が欠かせない。最初は空腹がつらく、体調を崩すこともあるが、徐々に慣れてくるので、あれこれ難しく考えず、まずは、断食を始めてみてほしい」と関口さんは語る。

(写真=奥西淳二/KADOKAWA)

断食のつらさや抵抗感を軽減するために「月曜断食」は進化を続ける

 そして、関口さんは、食への誘惑に負けやすい私たちのために、断食のハードルを引き下げる工夫を考え、よいと思ったことは月曜断食に取り入れ、アップデートを試みている。

 本書でも触れられている「良食日に食べ過ぎたら、翌日の夕食を断食すればOK」「会食などは美食日に、カロリーや食べ過ぎが心配なら早めの夕食にすればOK」なども、人づきあいをガマンせずに、断食を継続させるための工夫のひとつだ。そして、失敗しても気持ちを前向きに切り替えることや、素敵な未来の自分をイメージすること、自分を褒めてその日を終えることも大切だと力説する。

 さらに今回のイベントでも、「断食時間の空腹がつらい」という悩みに応えるべく、断食時間のバリエーションを紹介してくれた。「日曜の夜から火曜の朝まで何も食べなければ、約36時間、水以外を口にしていないことになる。これがつらい、難しい場合は、不食日の月曜の朝に、ヨーグルトや果物を口にすれば空腹のつらさを軽減できる」と関口さんは提案する。

「目的が大幅な減量なら通常の月曜断食が効果的ですが、長期的な減量を目指すなら、月曜の朝に軽く食事をしてから翌朝まで、24時間の不食を続ける『1日断食』でも効果はあります。また、体重増加のリセットが目的なら、夕食を抜いて16時間不食の『夜断食』がおすすめ。そして、体重体型維持が目的なら、夕食をスープなど消化のよいものに置き替える『スープ断食』にすれば、断食時間は8時間程度で済みます」。

 関口さんは続ける。「目的に応じて断食時間を調節し、自分に合うスタイルで、躊躇している人はまずは断食を始め、そして頑張っている人は自分のライフスタイルとして継続してください。とにかくやってみること、続けること──それが自分の体と向き合うことになり、重要なんです」。

自分の管理下にある健康は、自分でコントロールできる!

「人を妬んだところで、私、1グラムもやせない」という気づきを経て、断食に対する気持ちが前向きに切り替わったという著者・おにぎり2525さんのエピソードや、イベント参加者の幸せな体験談を数多く耳にし、「今日、みなさんのハッピーな話を聞き、ダイエットに有効な前向きな気持ちをもたらす幸せホルモン=セロトニンが、私にあふれました」と笑う関口さん。最後に、月曜断食の今後の展望を次のように語ってくれた。

「病気は、自分ではどうにもならない不可抗力のものもあります。ですが、健康は自分の管理下でコントロールできます。人は感情に左右される生き物ですが、体質改善のための取り組みを、感情に左右されずに習慣化する仕組みを見つけてください。アプローチは人それぞれです。基本に忠実に、余計なことはせず、シンプルに徹することが継続のコツです」

(写真=奥西淳二/KADOKAWA)

 長期にわたり、多くの人が健康を手に入れれば、人々は幸せな未来を生きることができる。そして人々が健康であれば、膨大な医療費が削減でき、そのお金を有意義に使うことで、さらに暮らしやすい世の中になる。──そんな人々の健康がもたらす幸せな未来社会のために、関口さんは今後も健康についてのノウハウを発信し続ける。

関口賢(せきぐち・まさる)
鍼灸院ハリエット代表。中国式鍼治療専門店ハリー(HURRI)の王尉青先生に弟子入りした後、ハリエットを銀座に開業。メディアに多数出演し、鍼灸師としてのべ10万人の臨床経験を活かして歌手・モデル・タレントなどのボディマネジメント・ダイエットアドバイザーとしても活躍。
Twitter:@masarusekiguchi @getsudanfan
HP:https://harriet-ginza.com/