“次にブレイクしそうなライトノベル”を発掘して紹介する、ユーザー参加型の「次にくるライトノベル大賞2021」。KADOKAWAが運営するライトノベル・新文芸のレコメンドサイト「キミラノ」が昨年新設した賞で、2021年10月より作品エントリーを開始し、11月16日から約1カ月間の投票を経て、2022年2月18日（金）、ついに受賞作が発表！

　エントリー総数はなんと823作品。そのなかから133作品がノミネート作品に選ばれ、ユーザーからの投票によって受賞作品が決定した。

　なお、今回は累計116,343票が集まり、62,688ユーザーが投票に参加した。

　それでは、お待ちかね各部門別の受賞作を紹介！

■「次にくるライトノベル大賞2021」総合部門

【第3位】『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!（※ムリじゃなかった!?）』（みかみてれん：著、竹嶋えく：イラスト/集英社）

ぼっちな中学時代を捨て、高校デビューした甘織れな子。でも、根が陰キャだから憧れの陽キャ生活に馴染めず、窒息寸前！ そんなとき、我が校のスーパースター・王塚真唯とひょんなことからお互いの悩みを共有してヒミツの友達に。真唯がいれば毎日がんばれそう──と思ったはずが…？「君に、恋をしてしまったんだ」「待って！ 友達どこいった」恋人なんて不安定な関係、ムリ！ わたしは最高の友達を作って高校生活を楽しみたいの！ でも真唯も恋心を諦めきれないようで──。

【第2位】『勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録』（ロケット商会：著、めふぃすと：イラスト/KADOKAWA）

勇者刑とは、もっとも重大な刑罰である。大罪を犯し勇者刑に処された者は、勇者としての罰を与えられる。罰とは、突如として魔王軍を発生させる魔王現象の最前線で、魔物に殺されようとも蘇生され戦い続けなければならないというもの。数百年戦いを止めぬ狂戦士、史上最悪のコソ泥、詐欺師の政治犯、自称・国王のテロリスト、成功率ゼロの暗殺者など、全員が性格破綻者で構成される懲罰勇者部隊。彼らのリーダーであり、《女神殺し》の罪で自身も勇者刑に処された元聖騎士団長のザイロ・フォルバーツは、戦の最中に今まで存在を隠されていた《剣の女神》テオリッタと出会い…。二人が契約を交わすとき、絶望に覆われた世界を変える儚くも熾烈な英雄の物語が幕を開ける――。

【第1位】『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する』（雨川透子：著、八美☆わん：イラスト/オーバーラップ）

「リーシェ! 僕は貴様との婚約を破棄する!!」「はい、分かりました」「えっ」20歳で命を落としては婚約破棄の瞬間にループしてしまう公爵令嬢リーシェの人生は、7回目を迎えていた。過去の人生、商人や薬師、騎士などの生き方を満喫してきたけど、今度の人生こそ長生きしてごろごろしたい！ 決意して飛び出そうとしたところ、とてつもない美丈夫とぶつかってしまう。その男性は、数年後に戦争を引き起こし、リーシェが死んでしまう要因を作り出した皇太子アルノルトだった!? さらに、騎士人生で培った立ち振る舞いを気に入られたのか、彼から結婚を申し込まれて――!? 自分の死の原因であるアルノルトを探るため、リーシェは求婚を了承する。ごろごろしたい決意とは裏腹に、過去の人生で得た経験を発揮し注目を浴びていくリーシェは、果たして7回目の人生を生き残れるのか……!?

4位～20位の作品はこちら！

・第4位『薬の魔物の解雇理由』（桜瀬彩香：著、アズ：イラスト/TOブックス）

・第5位『俺は星間国家の悪徳領主！』（三嶋与夢：著、高峰ナダレ：イラスト/オーバーラップ）

・第6位『悪役令嬢は溺愛ルートに入りました!?』（十夜：著、宵マチ：イラスト/スクウェア・エニックス）

・第7位『現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変』（二日市とふろう：著、景：イラスト/オーバーラップ）

・第8位『義妹生活』（三河ごーすと：著、Hiten：イラスト/KADOKAWA）

・第9位『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』（燦々SUN：著、ももこ：イラスト/KADOKAWA）

・第10位『水属性の魔法使い』（久宝忠：著、ノキト・めばる：イラスト/TOブックス）

・第11位『王様のプロポーズ』（橘公司：著、つなこ：イラスト/KADOKAWA）

・第12位『恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。―妹と結婚した片思い相手がなぜ今さら私のもとに？と思ったら―』（永野水貴：著、とよた瑣織：イラスト/TOブックス）

・第13位『サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと』（依空まつり：著、藤実なんな：イラスト/KADOKAWA）

・第14位『負けヒロインが多すぎる！』（雨森たきび：著、いみぎむる：イラスト/小学館）

・第15位『わたし、二番目の彼女でいいから。』（西条陽：著、Re岳：イラスト/KADOKAWA）

・第16位『異世界黙示録マイノグーラ～破滅の文明で始める世界征服～』（鹿角フェフ：著、じゅん：イラスト/KADOKAWA）

・第17位『歴史に残る悪女になるぞ 悪役令嬢になるほど王子の溺愛は加速するようです』（大木戸いずみ：著、早瀬ジュン：イラスト/KADOKAWA）

・第18位『俺にはこの暗がりが心地よかった -絶望から始まる異世界生活、神の気まぐれで強制配信中-』（星崎崑：著、Niθ：イラスト/SBクリエイティブ）

・第19位『死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから（※ただし好感度はゼロ）』（六つ花えいこ：著、秋鹿ユギリ：イラスト/アース・スター エンターテイメント）

・第20位『忘れさせてよ、後輩くん。』（あまさきみりと：著、へちま：イラスト/KADOKAWA）

■書き下ろし新作部門最優秀賞

　書き下ろし新作作品の第1位！
『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!（※ムリじゃなかった!?）』（みかみてれん：著、竹嶋えく：イラスト/集英社）

■WEB発単行本部門最優秀賞

　単行本化されたWEB発作品の第1位！
『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する』（雨川透子：著、八美☆わん：イラスト/オーバーラップ）

■WEB発文庫部門最優秀賞

　文庫化されたWEB発作品の第1位！

『俺は星間国家の悪徳領主！』（三嶋与夢：著、高峰ナダレ：イラスト/オーバーラップ）
星間国家アルグランド帝国――その辺境惑星を治める伯爵家に生まれ、幼くして当主となった転生者リアム。彼は善良さ故に奪われ続けた前世の反省から、今度は奪う側である「悪徳領主」となって民を虐げようとするのだが――「こんなの搾り取ろうにも、搾りかすも出ねーよ!!」受け継いだ領地はこれ以上虐げようのない荒れ果てっぷりだった！ 虐げても大丈夫なようにと、まずは領地を繁栄させていくリアム。それでもできるだけ悪徳領主らしく振る舞うのだが、何故か民からの好感度は上がりっぱなしで……!?

「次にくるライトノベル大賞2021」の結果は以上の通り。あなたが投票した作品や予想した作品、お好みのジャンルは選ばれていただろうか？ 公式サイトでは全ノミネート作品と、上位入賞作品の著者コメントなどがアップされているので、ライトノベル界の“次”を担う作品たちとトレンドをチェックしよう！

【次にくるライトノベル大賞2021公式サイト】
https://tsugirano.jp/