歴史に残る名作を執筆する吉田兼好。その隣にねこがいたら…【徒然草とねこ】/にゃんと! ねこむかしばなし⑧
更新日:2022/9/28
元となったむかしばなし
徒然草
徒然草は吉田兼好が書いたとされる随筆です。
清少納言の『枕草子』や鴨長明の『方丈記』と並び、日本三大随筆の一つと評価されています。随筆というのは自身の経験や考えから思いついたことを書き記したものを指しますので、今で言うところのエッセイかもしれません。
また、著者自身も徒然草の冒頭にて教科書などにも載っている有名な書き出し「つれづれなるままに、日暮らし、硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ」、意訳しますと「暇であることを活用し、一日中、硯を擦りながら心に浮かんだことをなんとなく書き記していけば、ふつふつと活力がうまれてきた」と書いています。