『バチェラー4』黄皓さん&諒子さんの結婚式に呼ばれることはない!? “杉ちゃん”こと杉田陽平さんが、仕事と恋愛の今を語る
更新日:2022/2/24
婚活サバイバル番組『バチェロレッテ・ジャパン』で人気を博した現代アーティストの杉田陽平さんが、渋谷パルコで個展『曇り空の中に、どこまでも鮮やかな色を探して』を開催し、話題になっている。ついに、黄皓さんのパロディ動画の投稿で一躍時の人となった吉本芸人・ヤバチェラー(BPM128 ヴァニ)と動画共演も果たし、「色んな人にアートに興味を持ってもらえるよう、架け橋になりたい」という杉田さんに、個展のこと、そして最近の恋愛事情について、いろいろと話を伺いました。
(取材・文=松山ようこ 撮影=内海裕之)
「それぞれが繋がってストーリーになる」3つの柱からなる杉田さんの作品とは?
杉田さんは、もともと画材の特性を生かしたユニークな作品で多くのファンを持つ、人気アーティスト。けれども番組に参加したことで、より幅広い人に注目してもらえたといいます。だからこそ、自身の活動を通して、アート業界も一般の人も「みんなに元気になってもらいたい」と語ります。
うぉ〜無限に大好き過ぎるぞ〜!!!#バチェラー4#バチェロレッテ#黄皓#杉田陽平 pic.twitter.com/gsQtDDjWB0
— ?杉田陽平?2月18-個展渋谷パルコ (@sugitayouhei) February 19, 2022
――今回の個展への思いを教えてください。
杉田陽平氏(以下、杉ちゃん) 率直に言うと「元気にしたい」です。今回、渋谷パルコでこの時期に個展をするにあたり、世の中の人を元気にしたいという思いがありました。自分自身もすてきな絵を描いて元気になりたいし、自信をつけたい。アート業界も元気にしたい。だって、ギャラリーの人も、僕のこんな作品でたくさんの人が来てくれると元気になりますよね?
――私も杉田さんの作品を見て、心が彩られたようで元気になれました。
杉ちゃん 絵の具そのものが、カラフルで綺麗なんですよね。いろんなものに見えるし、そう見てほしいなと。花に見えたり、鳥に見えたり、女の人に見えたりする。よく見ると、すごい凹凸があるんだな、ツヤがあるんだとか、絵の具が混ざりあったらこんなふうになるんだとかね。皆さんがそれぞれに見てくれて、ときには買う人がいてくれて。いろんなことを想像して、みんなそれぞれのストーリーが紡がれていくんだと思います。
――全100ページほどの画集も販売されています。
杉ちゃん 今回ここで作品を買えない人に、何か持ち帰れるものがあるといいなと考えて作らせてもらいました。なかには、真っ白なページが2ページ見開きであるんですけど、お会いした時に僕がその場で描くためなんです。だから、僕の画集だけど、見開きの2ページはその方だけのオリジナルになる。ちっちゃな冊子なので、持ち歩けるアート。オンラインでも買えるんですけど、もちろん僕と会った時のため、白紙のまま楽しみに持っていてほしいなと思います。
――個展のタイトルも、SNSでファンと双方向に交流して決められました。4つほど候補を挙げたなかで、一番人気がなかったこのタイトル「曇り空の中に、どこまでも鮮やかな色を探して」を選んだ理由は?
個展タイトルで悩んで禿げそうです。
皆様良ければどれが好みか教えて下さい。?♂️— ?杉田陽平?2月18-個展渋谷パルコ (@sugitayouhei) January 19, 2022
杉ちゃん 番組で(福田)萌子さんが、曇り空を見て「わーっ綺麗!」って言ったんですけど、後のスタジオトークで「いや、曇り空だし…」ってネタみたいにされたことがあったんです。でも、萌子さんは例えば「小石がこんなに綺麗」って、何でもない場所で美しいものを発見する人なんですね。僕はそれがわかる気がしていて。でも普通は、なかなか伝わらない。だから、それを翻訳したいなと思っていたんです。それが素晴らしさの真髄な気がしていたので。
個展のタイトルは、「みんなはこう言うけど自分はこう思うんだよ」っていうことが大事だったんです。だから、一番人気がなくても選びました。そのぐらい強い意味と意義を込めて選んでいます。僕がそれだけ言うなら、それだけ描けてるんだなと期待してくれたり、作品に何かそういう意図があるのかもしれないと想像してくれたりと、興味も湧くかもしれない。人気があったなかったではなく、参加してもらいたかった。一緒に作り上げるっていうコンセプトのもと、問いかけてたんですよ。
――実際に作品を見てみると、一番大きくて鮮やかでカラフルな作品、印象派みたいに優しい色彩の作品、それにキャラクターを形作ったような遊び心のある作品と、3つともまるで違う作風です。
杉ちゃん 僕のなかでは、3つぐらいの柱で言いたいことを表現するようにしているんです。それがその3作品に表れています。まず、子どものようにプリミティブなやり方、現代の印象派的手法、そして絵の具の残りを集めて作った遊びの一環。ひとつの作風を突き詰めてもいいんですが、3つがあることで星座みたいに形作れるんじゃないかなと思うんです。
ひとつだけなら一番星。でも、星座になればそこからストーリーが生まれますから。この作品を描いて学んだものが向こうの作品に生きているとか、この作品のパレットからこの遊びの作品が生まれてるなとか。全部が連鎖していって、次の展示ではどんな作品が生まれてくるのかな、どんな未来になっていくのかなって、見てくださる方々も想像できて楽しいじゃないですか。
――確かに、見ていて想像が掻き立てられます。遊びの作品は、あの作品の絵の具の残りでできたのかなとか。立体的な絵や平置きしている作品を、横からも見たりして楽しませてもらいました。
杉ちゃん ありがとうございます。僕の作品は、実物を見て初めて「ああこうなってるんだ」って発見が多いんだと思います。多角的に見てほしいというのもありますから。この平置きの絵画もこうやって見たら(目線低くから見たら)どうかなって、お子さんが見ることも想定しています。
実際、親子で来てくれる人も多いので、そうした人たちが「絵ってデコボコしてるね」とか何かを感じてもらえるように展示しているんです。
黄さん&諒子さんが結婚しても、親友として式には呼ばれない⁉
――そういった配慮や情熱からも仕事の好調ぶりがうかがえますが、多忙すぎて恋愛が後回しになってるんじゃないですか?
杉ちゃん はい、なってます(笑)。皮肉ですよね。おかげさまで、恋愛どころじゃないです。やっぱり自分に期待してくれたり、「アートをやってる人ってこんな人もいるんだ」って興味を持ってくれる人がいたりする。もしかしたら僕が勝手にそう思ってるだけかもしれないですけれど、そうした周りの人たちをがっかりさせたくないですから。
それに、少しだけのことかもしれないし、今だけかもしれないですけれど、注目してもらえている。僕に可能性を感じてくれている人も少なからずいる気がするので、今は感謝の気持ちでいっぱいです。
――『バチェラー・ジャパン』シーズン4では、『バチェロレッテ・ジャパン』でライバルから親友となった黄皓(コウコウ)さんが、主役のバチェラーになって、杉田さんは黄さんの相談に乗るため、友情出演されました。目の前ですてきなカップルが生まれたのを見て、恋したいって気持ちは?
杉ちゃん あります、あります、あります!(笑)でも、まずは2人のお祝いですよね。途中は色々なドラマがありましたが、最高のかたちで終われたわけですから。
――それまで『バチェラー・ジャパン』シーズン4は見てましたか? どんな気持ちで見守っていたのですか?
杉ちゃん 友情出演のオファーがあった時、初めて黄くんがバチェラーとして出るのを知りました。その後、リアルタイムで番組は見ていたんですけど、頑張ってねっていう気持ちと、羨ましい気持ちで見てました。
だって、あんな素晴らしい女性たちに思われるわけですから。ミーハー心で「いいなぁ」って思ったり、でも自分だったら…って考えたりして眠れなかったり。で、「いやいやそんなこと起きないし」「調子に乗るな、自分」ってツッコミを入れながらも見てました(笑)。
――黄さんと結ばれた秋倉諒子さんにはもう会いましたか?
杉ちゃん 会ってないです。会ってないんですけど、もう何か会ったみたいな気持ちです。視聴者の目線なので(笑)。番組を見てる人も馴染みが深いですよね。僕もいつか会ってみたいです。本当にすてきな方ですからね。
――でも、杉田さんは親友ですから。黄さんと諒子さんがこのまま結婚するとなったら、結婚式に呼ばれるんじゃないですか?
杉ちゃん いやあ、僕が知らない間に2人が結婚してましたってことがあるかもしれないです。とっくに結婚式も終わってて、それがAmazonで配信されるんです。僕は、それを見て初めて知るみたいな(笑)。リアルな話、僕らが一緒にいると、内緒にできなくなっちゃうので。それにしても、本当にすてきですよね。羨ましいです。
――それでも、今は仕事が優先ですか?
杉ちゃん そうですね。アートっていうこの仕事を最優先にしているので、恋愛はどうしても二の次になってしまいますね。仕事の合間に会うにしても、トラブルがあったときに、ちょっと面倒だなと思っちゃう。深く掘り下げて、この問題をどうやって解決して愛を育もうかっていうものにはならないんです。何気ないことで愛想を尽かされると思います。
――となると、お相手はアート活動に理解がある人の方がいいのでしょうか?
杉ちゃん 作品を知ってたり、例えば業界の人だったりしたら、確かに僕の間合いだとかいろんなことを知ってるからいいかもしれないです。でも、そうすると逆にずっと仕事みたいなことになるかもしれない…。プライベートは、仕事を忘れたいっていうのもあるじゃないですか。
そうすると、自分のことやアートのことを知らない人の方がリフレッシュできるというか。アートでうまくいっててもいってなくても、この人と会えばリセットできるっていうのは癒されるかもしれない…。
だから直感ですね。自分でもわかんないですね。どんな人なら合うのかって。なんか最近、みんなに心配されていますけど(笑)。
――みんな心配しますよ。そりゃあんなの(『バチェロレッテ・ジャパン』を)見ちゃったらもう…。杉ちゃんには幸せになってほしいですから。理想の女性像みたいなのはありますか?
杉ちゃん そうですね…仕事でも仕事じゃなくてもいいんですけど、何かを頑張ってる人の方が、自分も頑張ってるので、いいかもしれないですね。
杉田陽平 個展「曇り空の中に、どこまでも鮮やかな色を探して」
会期:2022年2⽉18⽇(金)~2022年2⽉28⽇(月)
会場:渋谷PARCO B1F GALLERY X BY PARCO (東京都渋谷区宇田川町15-1)
営業時間:午前11時~午後8時 ※最終日は午後6時閉場
※状況により、会期・営業時間は予告なく変更となる場合がございます。
⼊場料:無料 ※混雑時は、入場整理券配布を行う場合がございます。
展覧会公式HP URL:https://art.parco.jp
主催:株式会社パルコ
協力:株式会社Que