BL大好き声優がボイスドラマ初主演! 葉山翔太&駒田航が語る『そのアホ捕まえといてください!』の尊さとは
公開日:2022/3/7
BLコミック『そのアホ捕まえといてください!』(原作・ハシモトミツ、作画・晴山日々子/KADOKAWA)は、刑事と年下男子の同居生活を描いたラブコメディ。COMICフルールで人気を博したこのマンガが、3月25日(金)にボイスドラマとして発売される。
主人公の一真を演じたのは、BLボイスドラマ初主演となる葉山翔太さん。彼と同居する刑事・理人は、駒田航さんが演じている。収録を終えたばかりのふたりが語る、ボイスドラマの聴きどころは? 息ぴったりのふたりにお話をうかがった。
「BLボイスドラマには、役者とスタッフの技術の粋が詰まっている」(駒田)
──葉山さんは、『そのアホ捕まえといてください!』で初めてBL作品の主演を務めました。まずは感想をお願いします。
葉山:感謝の気持ちとともに、BLボイスドラマの収録に携わっている方はみなさんすごいんだなと思いました。他のジャンルよりも濃厚な芝居になるので、役者の大変さはもちろんあるんですけど、スタッフさんの技術がとにかく素晴らしくて。声が重なる部分でどこを別録りにするか、喘ぎみたいな息の芝居をどこから入れるかとか、そういうのを細かく組み立てて、BLボイスドラマってものすごい技術が詰まっているんだなと今回初めてわかりました。今までモブキャラやサブキャラで参加させていただいた経験はありましたが、BLボイスドラマの見え方、考え方がガラッと変わりました。
──葉山さんは、以前からBL好きを公言していますよね。BLのどのようなところがお好きですか?
葉山:僕はやっぱり「てぇてぇ」(「尊い」の意味)を味わえるところが一番良いなと思います。尊さというか、言うならばキュンですよね。BLというジャンルの中には、元気になれるものが詰まっている。みんなの心のビタミン剤だと思うんです。そういう思いにプラスして、今回は自分がメインキャラクターを演じさせていただいたということで、もっとすごいなって思いました。感動で語彙力がなくなっちゃってごめんなさい(笑)。
──そんなBL愛あふれる葉山さんの初めてのお相手を務めたのが駒田さんです。共演した感想は?
駒田:僕が初めて主演させていただいた時も、いろんな現場でそれこそサブキャラやモブキャラを演じさせてもらったうえで主役にめぐりあいました。だから、僕も葉山くんと同じパターンでしたし、初主演では一緒に掛け合う方に助けていただきました。もともと葉山くんがBLを好きだというのは知っていたので、作品愛は揺るぎないだろうし、読解力も高いだろうし、台本もすごく読み込んでくるのは間違いないなと思っていて。他の作品と差をつけるわけではないけれど、僕も今回の作品をしっかり読み込んで、葉山君ができるだけやりやすいようにしようと思いました。ペアなので、僕としても責任を感じましたし、良い経験ができたなと思います。そもそも貴重な経験じゃないですか、“初めて”をもらうって(笑)。もう二度とないでしょう?
葉山:更新されませんからね(笑)。
駒田:一生彼の隣に僕の名前が残っちゃう(笑)。葉山くんの言うとおり、そもそもBLボイスドラマって技術の粋だと思うし、耳から感じるものですよね。一緒に呼吸を合わせることが大事ですし、彼らは今どういう動きをしているのか、寝ているのか、上を向いているのか、またがっているのか、うつぶせているのかで、だいぶシチュエーションも変わるじゃないですか。僕らはそのシーンについて説明を受けているけれど、手に取る方はもしかしたら原作マンガを読んでいない可能性もあります。そういう方にとっては音声情報がすべて。だからこそBLのボイスドラマは、人一倍努力が必要だし、自分の中でいろいろな考察を経て、マイク前に立たなければいけないジャンルだと思っていて。だからこそ、僕はBLのボイスドラマがすごく好きだし、役者として演じることにとてもうれしさを感じるんですよね。
「駒田さんの延長線上に理人がいてくれたので、安心して演じられました」(葉山)
──葉山さんの呼吸まで考えて演じた駒田さんに対し、葉山さんはどんな印象を抱きましたか?
葉山:本当に包容力があって……。芝居以外でも「ああ、大人の人だ」って体感させていただきました(笑)。
駒田:(笑)。
葉山:僕が演じたのは、一真っていうわちゃわちゃしててかわいくって、子供っぽい感じのキャラクター。なので、自分の気持ちが入りやすかったというのもあるんですけど、芝居以外でも優しく包んでいただいて。今まで駒田さんとじっくり絡んだことはなかったんですけど、マイク前に立った時にスッと理人と一真の関係性になれたなと思います。
駒田:葉山くんはいっぱい作品に出ているから、自分が何気なくパッと観たコンテンツでも声を聴いていて。存在や芝居の感じはわかっていたけど、実際に掛け合うのは今回が初めてだったよね。
葉山:僕としても、いつも観ている駒田さんからズレることもなく、駒田さんの延長線上に理人がいてくれたおかげですごく安心して演じられました。胸に飛び込もうって思ってやらせていただきました。
──収録でも、音響監督から「もっと飛び込んでいいよ」って言われていましたね。
駒田:面白かったですよね(笑)。それを受けて、葉山くんがちゃんと飛び込んできたのも良かったです。
たくさんの方が原作に触れてくれたら幸せ
──ボイスドラマをこれから聴く方に向けてメッセージをお願いします。
葉山:このたび光栄なことに、僕がメインキャストを務めるBLボイスドラマを録らせていただく機会に恵まれました。皆さんにこうして素敵なボイスドラマをお届けできること、本当にうれしく思っています。これから『そのアホ捕まえといてください!』を盛り上げていきたいと思っていますので、みなさんも理人と一真を、そしてこの作品を好きになって、一緒に楽しんでいただけるとうれしいです。よろしくお願いします!
駒田:『そのアホ捕まえといてください!』は、葉山くんの初主演BLボイスドラマです。葉山くんはすでにいろいろなところで活躍しているけれど、彼が好きなBLというジャンルでの初主演は貴重だと思います。その中で、初めてを奪った僕の“奪った感”もみなさんに聞いていただきたいです(笑)。
また、この作品はただBLコミックをボイスドラマ化しただけでなく、いろいろな人の思いが詰まっていますし、葉山くんがMCを務めるニコニコチャンネル「喫茶あまた」に僕がゲスト出演するなどPRの仕方も斬新です。原作を知らない方にも気づいていただけると思いますし、いろいろな方に聴いていただき、ストーリーの楽しさを知っていただきたい。最終的に、たくさんの方が原作に触れてくれたら幸せだなと思って取り組みました。
文=野本由起
【ボイスドラマ情報】
発売日:2022年3月25日(金)
定価:通常版:3,300円(本体3,000円+税)
キャストフリートーク特典版 80分超!:3,850円(本体3,500円+税)
豪華版 禁断の制服エッチセット 80分超!:3,850円(本体3,500円+税)
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