「イイ子にしてればママは優しい」五月は母親の顔色を伺い、寂しさを押し殺す/毒親だけど、愛されたかった
公開日:2022/4/1
裕福ではなかったけど、それなりに幸せだった――。
私は今まで家族のため、ママのためにずっと頑張ってきたのに…。夫に逃げられ、4人の娘をひとりで育てることになった母。だけど最初は明るく優しかった母が一遍、旦那の浮気に借金、生活の苦しさなど、さまざまなプレッシャーから母は徐々に毒親になっていく…。
家族の生活を顧みず、男と遊び回る母に振り回される日々。家族のため必死に働く五月だったが、ついに心も体も限界に…。そしてついに家を出る決心をした五月は――。『毒親だけど、愛されたかった』は、母に愛されたい一心で、家族に尽くす長女・五月が、毒親の呪縛から逃れ、自分の人生を歩む姿を描いた作品です。
ふたりの妹につきっきりの母を、寂しい目で見ていると…。そこにもうひとりの“サツキ”があらわれ、「さびしいね」と話しかけてくる。
※本作品は鈴村五月著の書籍『毒親だけど、愛されたかった』から一部抜粋・編集しました
この記事には不快感を伴う描写が含まれます。ご了承の上、お読みください。