会話にセンスや才能は不要！ 相手を楽しませたい気持ちが大事／ゴゴスマ石井のなぜか得する話し方 誰からも好かれる会話のコツ
ビジネス
公開日：2022/4/18
テレビで見るアナウンサーのトークの上手さに、「なぜあんなに誰とでもうまく話せるのだろう…」と思うことはありませんか？
会話があまり得意ではない、上手に話すことができないという方々におすすめしたいのが、石井亮次著の書籍『ゴゴスマ石井のなぜか得する話し方 誰からも好かれる会話のコツ』。
東海エリアのローカル番組から全国の人気番組になった平日のワイドショー「ゴゴスマ」の立役者・石井アナが、「センスや才能なんて不要の話し方」や「会話のコツ」を初公開！ 視聴者からも、共演者からも、なぜか好かれる無敵の会話術の数々をお届けします。話している相手が笑えば、自分も楽しくなり、みんなが楽しい空気をつくれますよ。
※本作品は石井亮次著の書籍『ゴゴスマ石井のなぜか得する話し方 誰からも好かれる会話のコツ』から一部抜粋・編集しました
はじめに
こんにちは。ゴゴスマの石井亮次です。
「ゴゴスマ～GOGO! Smile～」は現在10年目を迎えている平日午後の情報番組、僕はその司会を番組がスタートした2013年以来ずっと務めています。今でこそ、ほぼ全国の皆様にご覧いただけるようになりましたが、最初のスタートは東海ローカル。企画・制作は名古屋に本社のあるCBCです。これは、全国展開を果たした今も変わりません。月曜日から金曜日まで、名古屋のスタジオからみなさんにお届けしています。
東海ローカルで始まった「ゴゴスマ」の放送エリアが全国に拡大したことは「異例の大躍進だ！」とほめていただくことが多いのですが、それは本当にその通りで（笑）、僕をはじめ、制作スタッフみんながいちばんびっくりして、もちろん大喜びをしています。ありがとうございます。
「ゴゴスマ」には毎日多様で個性的な素敵な複数のコメンテーターさんにご登場いただき、みなさんのご意見を伺いながら番組を進行します。また、インタビュー取材やゲストの方とじっくりお話をするようなこともあります。2020年にCBCを退社してフリーアナウンサーになってからは、いわゆるトーク番組などにも呼ばれてしゃべる機会も増えました。
そういう「しゃべる」仕事をこんなに長くやっているというと、「会話が得意なんだろうな」「もともと上手にしゃべれるんだろうな」と思っていただけるようですが、実は、最初のうちは、決して「得意」でも「上手」でもなかったんです。ただ、とにかく「好き」ではありました。何が好きかと言うと、誰かと話すこと。話している相手が喜んで、笑ってくれること。その場になんとなく「楽しい空気」ができること。
そういう会話ができた日は、一日気分がよくて、幸せな気持ちになれます。反対に、いくら話をしても相手が全然楽しくなさそうだったら、がっかりした気持ちで帰り道をとぼとぼと歩くということになってしまいます。そんな失敗も、たくさんありました。
「どうせ誰かと会ってしゃべるなら、一緒に楽しくなりたい」
そう思った僕は、結構真面目に研究と勉強を始めました。心理学の本を読んだり会話術の講義をYouTubeで探して見てみたり、いろんな人気者やトーク界の大御所たちの言葉遣いや立ち居振る舞いをじっくり観察したり。
目標は、上手にしゃべることではありません。大事にしたいのは、ただひたすらに「相手を楽しませる」ということ。こういうと、なんだか自己犠牲みたいに聞こえるかもしれませんが、そんなことはありません。「相手が笑う」イコール絶対に「自分も楽しい」んです。つまり、みんなが楽しくなれる。
そのために必要なことは何か？ 僕が現時点でたどりついた答えは、相手に対するサービス精神と簡単な「マニュアル」です。生まれ持ってのセンスや才能なんて、まったく不要です。
本書は「これが、究極の会話術だ！」というようなものではありません。それよりも、会話によってみんなに楽しい気持ちになってもらう。「今日は楽しかったな」って思ってもらうことを目指します。そうなれば、結果的に自分も楽しくて、かつ、相手から「好き」になってもらえるかもしれない。少なくとも、嫌われることはないし、敵をつくらずに済みます。それって、すごく「お得！」ですよね。
楽しい空気をつくるために、その場のみんなに楽しい気持ちになってもらうために、僕がどんなことを考えてどう行動しているかを「ここまでホンネで言うて大丈夫？」と自問しながらもまるごと書き出しました。もし、少しでも心が動いたら、どうぞどこからでも真似してみてください。
一緒に世の中を「楽しく」できたら最高です。
