3月13日に放送されたアニメ『サザエさん』では、夫婦関係について波平が放った“深イイ”一言が話題になった。

　そのエピソードは、作品No. 8385「尻に敷かれる人生」。サザエがマスオに大量の荷物を持たせている光景や、深夜に酔っ払って帰宅した波平がフネに平身低頭で謝罪する姿を見てしまったカツオ。そんな情けない2人を見て、「なんでもっと自分の思うことをハッキリ言わないんだろう」と疑問に思い、「ボクは絶対、尻に敷かれる人生なんてまっぴらだよ」と将来の心配をする。

　明くる日、波平とマスオと家の留守番をすることになったカツオ。好きなだけ漫画を読み、お菓子を食べて自由に過ごすが、一方の波平は庭の草むしりを、マスオは「家にいるときくらいはやらないとね」とお風呂掃除に精を出している。カツオは「2人ともどうかしているよ」「きっと尻に敷かれすぎて自分の時間を忘れちゃってるんだ」と苛立ってしまい、昼食は豪勢にいこうとウナギの出前をとろうと提案。しかし、波平からフネが用意したスパゲッティがあるからと諫められてしまい、とうとう怒りが爆発する。

　カツオの言い分を聞いたマスオは「尻に敷かれているつもりはなかったんだけどねぇ」と苦笑いを浮かべるが、波平は「（夫婦で）お互い尊重し合っているから大丈夫だ」と笑い。「大人になればわかるよ」と流され、いまだ理解していないカツオ。しかしその夜、サザエとフネから夕食にすき焼きを用意されると、機嫌を一転。「お父さんたちの気持ちがよーくわかるよ」と、どこまでも単純なカツオなのであった。

　視聴者からは、波平の「お互い尊重し合っているから大丈夫」という発言に対し、「カツオ的には『いいなり』で波平とマスオ的には『尊重』らしい。今週もいい話でした」「波平さんもマスオさんも分かってるのね」「夫婦はお互いに尊重しあってる〜的な内容でサザエさんに令和が…　令和が来ている…！？」「波平さんもフネさんに、マスオさんもサザエさんに尻に敷かれてるんじゃなくて、敬意を払ってるだけなんだよな」「花沢さんの尻に敷かれる未来が見える、カツオｗ」などと感心する声があがっている。

　カツオが本当の意味で理解する日はまだまだ先のようだが…。