男前OLと純情ヤンキー高校生が格ゲーでつながった胸キュンの日々

マンガ

公開日:2022/4/9

OLがゲーセンで会ったヤンキー男子高校生に懐かれる話
『OLがゲーセンで会ったヤンキー男子高校生に懐かれる話』(安田剛助/KADOKAWA)

 年下のイケメン男子、大人のOLお姉さん、ゲーセンでの偶然の出会い、オタク趣味からの急展開…。安田剛助氏の最新刊『OLがゲーセンで会ったヤンキー男子高校生に懐かれる話』(KADOKAWA)は、女性にも、男性にも響く、OLとヤンキーの胸キュン交流譚に仕上がっている。

「うっせーよ」から始まるOLとヤンキー高校生の奇妙な関係

 ソフトウェアメーカーに勤めるOL・瀬川ハル(26)は、会社や仕事で溜まったストレスをゲームセンターの格闘技ゲームをして憂さ晴らしをする日々。いつものように上司の愚痴を吐きながらゲームに夢中になり、対戦相手をボコボコにしてしまう。怒ってそうだなぁ…と恐る恐る対面のプレーヤーを覗くと…、そこにはイケメンだけど超怖そうな、ヤンキーの高校生・高荒遙が。にらまれながらも、その日は何事もなく終わる。

「うっせーよ」から始まるOLとヤンキー高校生の奇妙な関係

 以来、ハルがゲーセンへ足を運ぶと、彼女を待ち伏せするように高荒は彼女との対戦を挑んで来るようになった。一向に勝てない高荒を見兼ねたハルは、ある日から何となくゲームのアドバイスをするようになり、一方、高荒はそのアドバイスを口うるさいと反抗…。素直になれないのは2人の真骨頂。高荒は、ハルの言葉を素直に聞き入れていて密かに腕を上げ、数日後、高荒が初めてハルに勝利した時から、2人の仲も一気に展開していく!

advertisement
2人の仲も一気に展開

2人の関係の進展でヤンキー高荒が更生!?

 以来、高荒は、乙女ゲームでハルが推しているキャラを真似てヘアピンをしたり、コントローラーがうまく操作できないことを「赤ちゃん並みの手」とバカにされて怒っているとハルに手を重ねられて赤面したり。一方でハルもその意外に男らしい手にドキドキ…。

一方でハルもその意外に男らしい手にドキドキ…

 それまで学校にも行かず、ケンカも絶えなかった高荒は、ハルとのゲーム三昧の日々を過ごすうちに、生活や態度を改めていく。

それまで学校にも行かず、ケンカも絶えなかった高荒

2人の不器用な関係が読者の応援を誘う

 お互い素直になれず、弱みを見せたくない性格で、2人とも詰めが甘い。結果的に弱みや自分の気持ちが相手にダダ漏れ…。2人の関係は何とも、もどかしく、じれったい。

 それでも、さりげなく部屋で過ごすようになったり、手と手を触れ合わせたり、理想の相手に近づこうとしたり、相手の欲しいものを必死に手に入れようとしたり…あまりにも自然な展開に「そんなにうまくいかないよ…」と思う一方で、うらやましくもあり。かわいいハルと、男性から見ても格好いい高荒の画も手伝い、思いがけずも応援しながらページをめくっている。そして、かなり続きが読みたくなる結末の余韻!

2人の不器用な関係が読者の応援を誘う

 コミックスには、描き下ろし漫画「ヤンキー高校生との話」とおまけ「高荒遙と瀬川ハルの話」も収録。全140ページ超のハルと高荒の胸キュン交流譚にホッコリしよう。

【著者プロフィール】
安田剛助
代表作は「となりの信國さんは俺のことが好きな気がする」「じけんじゃけん!」(ともに白泉社)、「KILLER☆KILLER GIRLS!」(集英社)など。“負けヒロイン”を描いたラブコメディー「姫ヶ崎櫻子は今日も不憫可愛い」が「コミックキューン」(KADOKAWA)で連載中。猫アレルギーだけど猫が好き。