「この子を大切に育てよう…」そう決心したのも束の間、まさかの複数応募で抽選に!?/ねこ活はじめました
更新日:2022/7/21
Q&A 猫の「自由」ってなんだろう?
獣医さんに聞いてみました!
藤井動物病院院長 藤井康一先生
Q 猫を外に放し飼いしてはダメですか? 昔は祖父母がやっていたけれど…
A 外に放し飼いにする、外猫として飼うことは推奨できません。特に都心では猫が安全に暮らせないことが多いです。交通事故、伝染病、ケガ、人からのいじめなどを含めて、長生きできません。
昔は避妊去勢もせず、放し飼いにすることがよくありました。そのため外猫が増えてしまいました。
都心では現在、飼うことのできない猫でも、捕まえて避妊去勢をし、また放して、地域の猫として飼うという形(TNR)をとっているところも多いです。しかしながら、寿命は短くなります。エリアにもよりますが、全く人の手がかからないと、家猫と比べ約1/3の寿命になると言われています。
Q 外猫に餌をあげたりするのはよくないことですか?
A 人間が餌を与えることで、猫の増加を促します。これは自然ではありません。もし餌を与えるなら、避妊去勢手術をしてから与えることが大切です。
よく野良猫に餌を与えている人がいますが、その方たちの多くは、「自分が飼っている猫ではない」という理解だと思います。しかし、猫とつながるために餌やりを繰り返すので、動物からの恩恵をもらっているのです。これは飼っているのと同じです。ですので、無責任にただ餌をまくだけではなく、餌の片づけ、排泄物の処理、避妊去勢と責任を持っていただきたいと切に思います。
Q 避妊手術って「かわいそう」!?
A 自然が一番という意見もありますが、人が飼うという特殊な環境下で発情を繰り返すことはかえって不自然です。手術をせずに発情期を迎えても、欲求が満たされないので、猫にとってはかなりのストレスになり、その方がかわいそうだな…と思います。
避妊手術をすることで、生活のストレスが減り、がんや病気のリスクも軽減します。動物病院に行く回数も一生涯では減りますし、寿命も延びると言えます。性格が穏やかになる子もいます。性成熟が始まる生後6ヶ月頃が手術の目安です。