電子レンジ、トースター、オーブンに使える! メリット満載の耐熱ガラス容器でお手軽ごはん

食・料理

公開日:2022/4/16

耐熱ガラス容器で毎日ラクチンレシピ
『耐熱ガラス容器で毎日ラクチンレシピ』(阪下千恵/ワン・パブリッシング)

 気づいたら増えている洗い物。食事中に出る食器はもちろんのこと、調理中に出るボウルやフライパン、鍋などの調理器具も、洗うことを考えると使うのが億劫になることも。もっと気軽に料理ができれば……。

 そうした思いを抱える人の救いになりそうなのが、耐熱ガラス容器を使った調理法。『耐熱ガラス容器で毎日ラクチンレシピ』(阪下千恵/ワン・パブリッシング)は、そんな耐熱ガラス容器を使った料理を集めたレシピ本です。「耐熱なら何でもいいのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、実は耐熱ガラスであるメリットは意外とたくさんあります。

 例えば一般的な耐熱容器は、電子レンジやオーブンは使用可能でもトースターまでは対応していない場合も多々あります。しかし耐熱ガラスであれば、オーブン調理もお手のもの。短時間でこんがり焦げ目もつけられて、料理の幅がぐっと広がります。さらに、ガラスは色や匂いが移りにくく煮沸消毒もできるため、使用する食材を選ばず調理できて衛生的。

 こうしたメリットがあることで、耐熱ガラス容器1つで調理が完結させやすく、ボウルやフライパンなどの大きな洗い物を増やさずに済みます。これはありがたい……! でも実際、どれくらい使い勝手がいいものなのか。耐熱ガラス容器を使って作ってみました。

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「ハンバーグ」(P.20~P.21)

耐熱ガラス容器で毎日ラクチンレシピ

 1つめは、レンチン1回でできる「ハンバーグ」。まずは合いびき肉、みじん切りにした玉ねぎ、パン粉、卵、牛乳、塩、コショウを混ぜた肉だねにピザ用チーズを入れて成形し、耐熱ガラス容器に並べます。あとは隙間に切ったにんじんとブロッコリーを入れ、ケチャップ、ウスターソース、水、砂糖を混ぜたソースをかけて蓋をして、電子レンジで10分加熱すれば完成です。

 即席デミグラスソースと肉汁、野菜から出る出汁が混ざり合い、レンチン1回で作ったとは思えない本格的な仕上がり。中にチーズを入れることで、トロッととろけておいしいだけでなく生焼け防止にも繋がります。容器の中で混ぜるため、フライパンだけでなくボウルも不要! これならハンバーグ作りのハードルが下がりますね。

「鶏もも肉のこんがりグリル」(P.44)

耐熱ガラス容器で毎日ラクチンレシピ

 2つめは、レンチン×トースターで時短する「鶏もも肉のこんがりグリル」。厚みを均一にして塩を揉み込んだ鶏もも肉、パプリカ、かぼちゃを耐熱ガラス容器に入れ、塩コショウを振って蓋をして電子レンジで5分加熱します。あとは7割くらい火が通ったら蓋を取り、オーブントースターで8~10分焼けば完成です。

 先に電子レンジで加熱しておくことで、トースターでも焦がすことなく程よくこんがりとした仕上がりに。パリッパリの皮は余分な脂が抜け、サクサクと音を立てるほど。野菜もフライパンで焼くより甘みが増すため、ぜひこのシンプルな味つけで味わってほしい一品です。

「スコップコロッケ」(P.54)

耐熱ガラス容器で毎日ラクチンレシピ

 最後はボウル不要の「スコップコロッケ」。4~6等分に切ったじゃがいも、薄切りにして3等分にした玉ねぎ、豚ひき肉、水を入れて混ぜ、蓋をして電子レンジで7分加熱します。火が通ったらじゃがいもを潰し、塩コショウで味を調えて、オリーブオイルを混ぜたパン粉をのせてオーブントースターで焼けば完成です。ソースはお好みで。

 スコップコロッケは揚げずに少量の油を加えたパン粉で作るため、普通のコロッケよりもカロリーを抑えることができます。それでいてザクザクとした衣の食感はしっかりとあり、じゃがいももホクホクで絶品! ガラスの容器だと、横から断面が見られるのも楽しいですね。

 どのメニューも耐熱ガラス容器1つで完成するため、作ったあとの洗い物が少なく後片付けが楽チン! テーブルにそのまま持っていっても違和感がなく、取り皿さえあればOKなのも助かります。また、冷蔵保存、冷凍保存にも使用できるため、食べ残してしまっても安心です。この『耐熱ガラス容器で毎日ラクチンレシピ』で耐熱ガラス容器の使い方をマスターして、料理の幅を広げてみてはいかがでしょうか。

調理、文=月乃雫