国際連合が定めた目標は17個。まずはSDGs(持続可能な開発目標)の軸となる「5つのP」をおさえよう!/イラスト図解で日本と世界がわかる! 親子で学ぶSDGs
公開日:2022/4/17
長い文書にこめられた世界の決意
SDGsはこうして生まれた!
193ヵ国が合意した「2030アジェンダ」
2000年、国連で「MDGs(Millennium Development Goals)」がまとめられました。これは「ミレニアム開発目標」という意味で、貧困と飢餓をなくす、すべての子どもに初等教育を受けさせるなどの8つの目標があげられました。MDGsは2015年の目標達成を目指して作られましたが、おもなターゲットは開発途上国、つまり経済成長の途中にある国にかぎられていました。
その後、MDGsに続くプログラムとして、2015年に国連で採択されたのがSDGsです。こちらはすべての国をターゲットとしており、人間と地球、繁栄のためになにをすべきかがまとめられています。
このときに国連は、議論の成果を文書にまとめました。それが「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」で、日本語に訳すと37ページにもおよぶ長い文書です。このなかには、地球規模の問題を解決し、誰ひとりもとり残さないという宣言や、目指すべき世界の姿などが書かれています。
文書の後半では、みんなでやるべきことがSDGs17の目標としてあげられています。力を合わせて地球を危機から救おうという強い決意が、SDGsにはこめられているのです。
SDGsのもとになった「MDGs」とは?
2000年からの15年間で、よりよい世界を作るために、達成すべき8つの目標として国連があげたもの。その内容はSDGsに引きつがれています。
2015年に「SDGs」を採択
国連に加盟する193ヵ国の首脳が話し合い、2030年に向けた世界共通の目標としてSDGsが採択されました。2020年には、SDGsの取り組みをさらに広げ、スピードを速めるための「行動の10年」がスタートしました。