地球温暖化を食い止めるカギ! これからはエコな再生可能エネルギーの時代へ/イラスト図解で日本と世界がわかる! 親子で学ぶSDGs
公開日:2022/4/21
温暖化や異常気象、世界の貧困…私達が暮らす地球にはさまざまな問題があります。このまま事態が深刻化したら、未来はどうなってしまうのでしょうか。
そんな問題を解決するため、国際連合(国連)が世界中の人々に向けて定めたミッションが「SDGs(持続可能な開発目標)」です。けれど、具体的にはなにをすればいいのか、きちんと説明できる人は意外と少ないかもしれません。
『イラスト図解で日本と世界がわかる! 親子で学ぶSDGs』は、わかりやすい言葉でSDGsを解説した1冊。かわいいイラストもふんだんにあり、大人も子どもも楽しく学べます。地球の未来を守るため、親子で「世界を知る授業」に参加してみませんか?
地球温暖化を食い止めるためにできることは…? 現在、世界の国々が取り組んでいる再生可能エネルギーへの転換について解説します。
※本作品は笹谷秀光監修の書籍『イラスト図解で日本と世界がわかる! 親子で学ぶSDGs』から一部抜粋・編集しました
地球の温暖化、どうやって止める? 再生可能エネルギー
かかわりの深いSDGsの目標
エネルギーの転換で地球が、世界が変わる!
世界では気温50度を超える日の年間日数がどんどん増え、50度に迫る酷暑に見舞われる地域も増えています。2021年にはイタリアで48.8度、カナダで49.6度を記録し、ともに最高気温を更新しました。
極端な暑さは、干ばつや山火事などの自然災害を招き、砂漠化を進める大きな要因ともなります。
逆に、北極の温暖化によって冬に寒波などの異常気象が起こることが、最新の研究で判明しました。猛暑日が増えても冬が寒ければ大丈夫、という考えはもう通用しないのです。
地球温暖化の最大の原因は、化石燃料を燃やすときに出る二酸化炭素の増加です。地球温暖化を食い止めようと、世界の国々が水力、風力、太陽光などの再生可能エネルギーへの転換に取り組んでいます。
再生可能エネルギー発電はコストがかかることが欠点でしたが、近年はコストが低下。とくに太陽光発電のコストは9年ほどで82%も減少しました。こうした背景もあって、国際エネルギー機関(IEA)は、2025年までに世界の総発電量に占める再生可能エネルギーの割合が33%になると予測しています。いずれは、化石燃料と再生可能エネルギーの割合が逆転するかもしれません。
出典:日本貿易振興機構、国際再生エネルギー機関、国際エネルギー機関