「もう愛が止まらない！」エックス・マーク（ｘ）の数で愛情がわかる…？／イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日
暮らし
更新日：2022/7/21
『不思議の国のアリス』の作者、ルイス・キャロルの言葉に由来する“HAPPY UNBIRTHDAY”のフレーズで、いつもの風景ももっと素敵に見えてくる――。
『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日──英国の人たちから学びたい毎日を心地よく過ごすための鍵』では、 現地で暮らす著者が、イギリスの何気ないけれど愛おしい日常を1日1ページずつ365日分綴ります。
英国の人たちが大切にしている文化や生活に触れ、日々を心地よく暮らすヒントを見つけてみませんか？ 365日どのページから読んでも楽しめる一冊です。
テキストメッセージでもエックス・マーク（ｘ）は当たり前。マークの数によってニュアンスが変わる。あなたはいくつ「キス・マーク」がもらえるかな？
※本作品は江國まゆ著の書籍『イギリスの飾らないのに豊かな暮らし 365日──英国の人たちから学びたい毎日を心地よく過ごすための鍵』から一部抜粋・編集しました
初対面で何を話す？
知らない人同士がバスを待つとき。ちょっとした集まりに参加するとき。何が話題に上ると思いますか？ 驚くなかれ、まずは天気のことです。この季節は特に一日の変化が激しく、季節はずれの雪でぶるっと震えたと思ったら、青い晴れ間が見えてきてどこからか鳥のさえずりが。突然雲ゆきが怪しくなり、雹が降ることもあります。天気の話をすることは、この国の気候に敬意を表することだとも感じます。
もう一つの代表的な話題は休暇のこと。「次の休暇の予定はあるか？ どこへ行くか？」。どうやら旅先での経験を話すことは初対面でも大丈夫な当たり障りのない会話だと思われているようで、パーティーなどで話し込むと、休暇先での武勇伝やユニークな体験が花形の話題になったりします。この2つの話題を持ち出すのは、個人的な話を避けて話を盛り上げるための常套手段でもあるのです。
