キス・マークはいくつ？

　テキスト・メッセージなどをやりとりすると、エックス・マーク（x）が文末や名前の横に付いているのに気づくかもしれません。渡英直後はこれが何なのかわからなかったのですが、すぐに親愛の情を表すキス・マークだと知りました。このエックス・マーク、恋人や夫婦間でのやりとりだけでなく、家族や友人同士のやりとりでも付けます。しかしやみくもにxを付ければいいというわけではありません。付け方や数によって微妙に発信ニュアンスが異なるからです。知人や友人からのメッセージに1つ付いていれば、あなたは嫌われていない。2つなら親しさ倍増。3つはカップルの愛を表すことが多く、4つ以上の場合は「もう愛が止まらない！」という感じです。最近はビジネスメールで会ったことのないクライアントさんも1つくらいは付けてきます。え？ 何も付いてない？ それは問題があるのかも!?

小さな食材店が元気になった

　一時的なパニック買いのニュースが流れるほど、食品の需要が高まったパンデミック期以降、各地で小さな食材店が数多く立ち上がっています。そのほとんどが小規模な生産者から直に仕入れた、自国産の良質な生鮮食品やクラフト食品を扱うお店です。彼らは、今後のイギリスで食品小売の未来を担うホープなのではないかと思っています。

　イギリスではブレグジットを機に、自分たちの食卓に上る食品が「どこから来たのか」について考える人が増えてきています。その先にあるのがこうした都会版ファーム・ショップであり、さらに注目されるべきは、その源にある第一次産業です。今後ますます重要になっていく「地産地消」に本格的に取り組む店が増え、そのコミュニティーが育ってきているのは頼もしい限り。消費者意識の改革などとも結びつき、静かなムーブメントになっていくといいなと思っています。

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