人生の後半が決まる大切な10年。40代を幸せに生きていくには…?/40代にとって大切な17のこと
公開日:2022/4/28
人生の折り返し地点である40代は、残りの人生の指針が決まる大事な時期。“自分らしく生きたい”と思いつつもなかなか行動を起こせず、将来に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介する書籍は、本田健著の書籍『40代にとって大切な17のこと』。著者の本田健さんも40代のときに、自分の方向性に悩み、未来に希望を持ちながらも、不安を抱えていました。そんな自分自身の体験から、“40代のあなたに伝えたいこと”を1冊の本にまとめました。
仕事や家族、親などとの関係性の変化。さらに、コロナ禍によってこれまでのルールが変わりつつあり、多くの方が生き方に迷っているはず…。
40代という節目に、仕事や家族にとらわれて自分自身をないがしろにするか、あるいは自身を尊重して新たなステージに進むか。自分にとってベストな選択を模索してみてはいかがでしょうか。
40代でなにを意識するのかによって、50代以降の人生が変わってくる可能性も。あなたは40代をどう過ごしますか?
※本作品は 本田健著の書籍『40代にとって大切な17のこと』から一部抜粋・編集しました
□後半の人生を決める大切な10年
「40代」で何を意識するのかによって、50代以降がぜんぜん違ってきます。
これからの10年で、人生の後半が決まるといってもおかしくないのです。
たとえば「仕事」について考えてみましょう。
同じ40代でも、新しい仕事、プロジェクトを生み出せる人と、言われたことしかできない人とでは、全然違います。
自分で仕事を生み出せる人は、50代以降も「仕事」が続いていきます。
それに対して、言われたことしかできない、なんとなく組織の中でやっているだけの人は、何をしても中途半端で、出世の夢も40代で終わってしまうでしょう。
会社でずっと働いていたとしても、「50代」になったら、窓際に追いやられたり、年下の上司ができたりして、なんとなく居心地が悪くなります。
「40代」で、自分の中の創造性が開発されないと、それほどの仕事やプロジェクトに出会うこともなく、そのために力を発揮する機会も与えられず、たいした仕事ができないまま、「50代」「60代」を迎えることになります。
場合によっては、40代で退職する人もいるでしょう。
それも一つの選択です。仕事だけが人生でないことは、言うまでもありません。
子育てにおいては、「40代」は、子どもと一緒にいる最後の10年と言えます。
子どもは、10歳ぐらいから自意識が芽生えて、ようやく13歳ぐらいになると、ちょっと対等に話ができるようになります。
それより下の8歳、9歳だと、まだまだ子ども過ぎるのですが、小学校5年生ぐらいになると、意外と大人っぽい話もできて、びっくりすることがあります。
18歳ぐらいで大学に進学したり、就職したりすれば、親元を離れていきます。たとえ一緒に住んでいても、それ以前よりは距離ができてしまうのは、自分自身のことを思い出してもわかるでしょう。
そうだとしたら、子どもと向き合って過ごせる時間というのは、10歳から18歳くらいまでの8年ぐらいしかない、ということです。
その8年のうち、最初の4年ぐらいは思春期で避けられたり、あるいは受験で忙しかったりして、なかなか会えない、ということが起こりがちです。
自分の思春期を思い出して、どれくらい親と話したかを思い出せば、その時間が限りなく短いことが想像できると思います。
そして、親に話しかけられたり、親が視界に入っただけでもウザかったことを、はっきり覚えているでしょう。
子どもがその時期に、あなたの仕事が忙しいとなれば、親子の時間を持つこともなく、子どもとは「ほとんど他人の状態」で過ごしてしまうことになるわけです。
塾の送り迎えや、お弁当づくりなど、子どものためにしていることは多いわりに、肝心の子どもとはつながれないまま、「40代」が終わっていた、ということにもなりかねません。ウザがられても、もっと一緒に時間を過ごせばよかった。それが、実際に50代の多くの親が後悔していることです。