「ゲーム猫背」の小学生が10秒習慣で変わる!? 楽しいから続く「姿勢ピン! ポーズ」とは?
公開日:2022/4/23
ゲーム中はつねに「猫背」。宿題で机にむかっても「ほお杖&足ブラブラ」。イスに座れば「背もたれにだら~ん」。「子どもの姿勢が悪くて気になる。どんな取り組みをさせたらよいか」という親の相談が増えているそうです。「注意されてもすぐ崩れてしまうのは当然。子どもたちが、正しい姿勢の保ち方を知らないためです」と語るのは、子どもの運動発達と発達障害が専門の理学療法士・西村猛さん。
著書の『寝る前10秒 子どもの姿勢ピン! ポーズ』(主婦の友社)では、子ども自らいい姿勢でいられる感覚を身につけ、姿勢の悪さを改善するためのポーズを紹介しています。
「体幹筋力」「背骨の柔軟性」「左右対称性」を強化する21ポーズ
姿勢改善のための取り組みといっても子どもが「続けられるのか」が気になるところ。著者の西村さんは「子ども自身が楽しく取り組める方法で、実践することが大切。子どもは「楽しい!」と思う気持ちがあるからこそ、飽きずに続けていくことができる」と断言します。西村さんの考案した「姿勢ピン! ポーズ」は、ゴールのポーズ、しんにょうのポーズ、考える人のポーズ、ボディビルダーのポーズなど、子どもが真似たくなるユニークなものがいっぱい! 「楽しくないと続かない」に納得しました。
「姿勢の悪さ」は、体の不調にもつながる
姿勢の悪さは、ケガのしやすさ、筋肉のこりや痛み、体調のくずしやすさなど健康面にも悪影響を与えると言われています。本書では、「姿勢の悪さを放置してはいけない理由」、「子どものうちに改善したほうがよい理由」、そして「なぜ悪くなるのか」について詳しく解説。悪い姿勢でいる時間が長くなればなるほど、よい姿勢に戻すために時間と労力がかかるそうです。だから「子どものうちに、今こそ!」と親の背中を押してくれます。
「10秒ポーズ」は親子で取り組みたい
「実は親自身もよい姿勢をわかっていないことが多い」というのも、本書を読んで知ったこと。姿勢が悪い自覚がない人もけっこういるそうです。「子どもは周囲にいる大人の真似をしていろいろなことを学び、身につけていきます。よいことも悪いことも真似をするのが子ども。姿勢も同じです」と西村さん。本書で紹介されている大人の姿が自分に重なり、ヒヤリ。まずは親も自分の姿勢を振り返る必要がありそうです。「姿勢ピン! ポーズ」は、大人の姿勢改善にも役に立ち一石二鳥。「簡単そうに見えたけど、大人のほうができなかった」という声も西村さんのもとに届いているそうです。子どもも大人も「姿勢ピン!」をぜひ試してみたいです。