気象病の症状はさまざま。あなたの体や心の不調、実はお天気のせいかも?/「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本
公開日:2022/4/25
気象病大国・日本では天気の影響は避けて通れない
冒頭でも述べましたが、日本では3日に1度は雨が降ります。また、夏の前には平均40~50日続く梅雨があり、夏から秋にかけては台風の上陸もあります。豊かな四季は日本の長所ですが、一方では気候の変動が大きい、気象病大国ともいえる環境なのです。
天気が原因で体調を崩す人は、気圧、気温、湿度という3つの要素に影響を受けることがわかっています。とくに気圧の影響は大きく、ある調査によると、約8割の人が気圧の変化で体調が崩れると回答しています。
気圧とは簡単にいえば空気の重さのことで、私たちの体は常に空気の重さの影響を受けています。低気圧のときは、空気が軽くなる=体への圧力が弱くなり、反対に高気圧のときは、空気が重くなる=体への圧力が強まります。人間を含め、あらゆる物は常に全方位から気圧の影響を受けています。それでも私たちの体がつぶれないのは、受けている気圧と同じ力で体の内部から押し返しているからなのです。
このことだけでも、天気が私たちの体に与える影響の大きさをおわかりいただけるのではないでしょうか。