イケメン執事が見せるギャップがたまらない! コミック『完璧執事のかわいいひみつ』作者・新矢りんさんインタビュー
公開日:2022/5/12
厳格な鷹崎家に執事として住み込みで働く橘。イケメンで仕事を完璧にこなす彼は、実はかわいいものが大好きというバレてはいけない“ひみつ”の顔があり……。『完璧執事のかわいいひみつ』(オーバーラップ)は、そんな執事と鷹崎家の跡取り息子が織りなすハートフルコメディです。作者の新矢りんさんに作品に込めた想いを伺いました!
――この作品が誕生した経緯を教えてください。
新矢りん(以下、新矢):コミッククリエ様にお声掛けいただき、新作の連載ものをということで、この作品を考えました。
――かわいいもの好きな執事という設定は新しいと思いますが、主人公の橘と翔がどのようにして生まれたのか、また人物像をご紹介いただけますでしょうか?
新矢:最初は、なんでもできる完璧でかっこいい執事と主人の子が互いに、別の秘密を隠し持っている関係でした。執事にはギャップがあるといいと思い、私自身がぬいぐるみ好きなことから、かわいいもの好きの人物になりました。
橘はなんでもできるスーパー執事で、先生的存在です。翔は跡取り息子であるが故に、男らしくいるようにと厳しく育て上げられ、執事に対してツンツンしています。
――作中にはかわいいマスコットやぬいぐるみなどが登場しますが、それらの情報収集はどのようにされているのですか?
新矢:実際にキャラクターのショップに足を運びどんなものがあるのか見に行ったり、昔から集めているぬいぐるみを参考にしたりしました。
――連載を進めるうえで、制作秘話などがあったら教えてください。
新矢:秘話というほどでもありませんが、ぬいぐるみが連載開始前より格段に増えましたね。あとは連載が想像よりも早く決まり、最初の頃はアシスタントをしながら連載していました。
――特に印象深いシーンや話数を教えてください。
新矢:1話の冒頭と第9話です。やはり初めのシーンはインパクトがあって好きです。9話は今まで出たことのない橘の顔を見せられたのと、ラストのハラハラ感がネームの時からお気に入りです。
――ストーリーはいつもどのように考えられているのですか?こういう時にアイデアが浮かびやすいなどはありますか?
新矢:なんとなく先の展開をざっくり考えておきつつ、担当さんと相談して案をいただきます。実際に何かイベントやお出かけでぬいぐるみなどに触れた日に、お風呂で思い出しながらアイデアを出すことが多いですね。
――連載のお話が来たときはどんな心境でしたか?
新矢:素直に嬉しかったです! デビューしたてでしたので、読み切りじゃなくていいんですか?大丈夫ですか?と不安にもなりました(笑)
――漫画家を目指そうと思ったきっかけなどはありますか?
新矢:小学生の時に『なかよし』(講談社)に出会い、掲載されている漫画を読んでいくうちに漫画家になりたいと思うようになったのがきっかけですね。
――連載の前と後で、気持ちの変化やコミックが発売されて感じられたことなどありましたか?
新矢:正直連載前~連載中は実感がなかったのですが、コミックス発売後、書店に並ぶ自分の本を見てやっと実感がわきました。いろんな方から「読んだよ」と声をかけられて、大変嬉しかったです!
連載前は手がいっぱいいっぱいだったのですが、連載していく中でどうしたらたくさんの方に手にとっていただけるかを考えるようになりました。
――最後に、読者の皆様、そしてこれから作品を読まれる方に向けて、メッセージをお願いいたします。
新矢:読者の皆様、新矢りんと申します。ここまで読んでくださってありがとうございます! この作品は、かわいいもの好きという共通趣味を持ったふたりが出会い、織りなすコメディです。肩の力を抜いて読める作品ですので週末や休日に読んでいただけたら幸いです。これからもよろしくお願いいたします!
プロフィール
新矢りん(にいや・りん)
大阪府出身。ぬいぐるみがないと眠れない。最近は着物にハマっており、絶賛着付けを練習中。
Twitter:@niiya_rin