問題とは「目標と現実とのあいだにあるギャップ」のこと。数字で“見える化”するには?/いまさら聞けない「数字の読み方」超基本

ビジネス

更新日:2022/7/21

♦数字で問題を「正しく」把握する

 目標と現実のあいだには必ずギャップがあります(ギャップがなければ、目標設定が間違っています!)。このギャップを埋めていくことが「問題解決」です。

 ビジネスの現場での「できる人」というのは、この問題解決の能力が高い人のことを指しています。どんな会社にも問題は存在しますから、問題解決能力は、いわばどこでも通用する能力です。

 書店に行けば、「ロジカルシンキング」「コミュニケーション力」「交渉術」「リーダーシップ」など、さまざまなビジネス書がありますが、それらはどれも問題解決の1つの手段でしかないということができるでしょう。

 いくらこうした技術を磨いたところで、問題そのものを把握できていなければ、何の意味もありません。それにもかかわらず、現実には、正しく問題を把握できていないケースがとても多いのです。まずは、何が問題となっているのかを客観的に〝見える化〟しなければなりません。

 

 そこで、数字を使って問題を把握するのです。

 繰り返しますが、問題とは「目標と現実とのあいだにあるギャップ」のことです。ギャップの把握には数字を使う以外にありません。目標に近づいているのか、どのくらい離れているのか、数字でなければ誰もわからないのです。

 これこそが、数字を使って定量的に考える能力が必須だと言った理由です(数字を使って問題を見つける方法については、次の章から具体的に説明していきます)。

POINT 「数字で示せる目標」でなければ達成したかどうかを判定することは不可能。

<第5回に続く>

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