コロナ老けの原因は、スキンケアのやりすぎ!? 驚異の美肌女医が教える「老けない美容」の新常識【チェック項目付】
公開日:2022/5/19
コロナ禍に入ってから肌の調子がひどく悪い。ふと、鏡に映った自分の素顔に「あれ? なんだか老けたかも…?」と、絶望したという人は少なくないだろう。
そんな人は奇跡の美肌をもつ形成外科・皮膚科医、石井美夏先生による『「コロナ老け知らず」女医の美肌習慣』(双葉社)を参考にしてみてはどうだろうか。石井先生によれば、「コロナ老け」は、マスクによる肌環境の悪化、ストレスによる自律神経・ホルモンバランスの乱れによってもたらされるほか、おこもり生活中の「やりすぎ」「やらなすぎ」の肌のお手入れも原因になるのだという。おうち時間に「せっかくだから」とお肌のお手入れを念入りに頑張った人、あるいは、「すっぴんのほうが肌にいい」と日焼け止めも塗らずに素肌で通した人は、かえって老け顔が進行しているらしい。本書では、石井先生が医学に基づいた正しいスキンケア法を紹介。新常識ともいえるその内容をほんの少しだけご紹介しよう。
あなたは「コロナ老け」になってない?
まずは、本書掲載の『あなたの「コロナ老け顔」チェック』を試してみてほしい。あなたはいくつ当てはまるだろうか。4つ以上当てはまるようなら、肌は老化傾向。すぐにでも改善が必要だ。
「タップリ保湿」は肌をくすませる原因
たとえば、多くの人は肌トラブルに効くのは「こまめな洗顔とタップリ保湿」と思い込んでいるだろうが、石井先生に言わせれば、どちらもやりすぎは危険だそうだ。洗顔をしすぎると、肌の大切なバリア機能(皮脂膜)を破壊してしまうし、保湿をしすぎると、「肌の素」を作る基底細胞が怠け始め、肌がくすむ原因となる。
石井先生のおすすめは、「洗顔は朝晩2回、短時間」「保湿剤は規定量の半分」。洗顔は、泡で顔を包み込んだら、ぬるま湯でサーッと30秒間すすぐ。保湿剤は規定量の半分を目安にする。「それだと肌がカサカサになっちゃいそう…」と不安な人は、まずは半量を塗って30分待ってみよう。肌の表面に粉が吹いてくるようならば、もう少しだけ足して様子を見る。これだけでスキンケアは本当は十分なのだ。
シミ・シワ対策は「手抜きスキンケア」が正解!
皮膚は刺激を受けると、色素沈着を起こしてシミになったり、厚ぼったくなったりする。ためしに、自分のヒジを見てほしい。腕の内側よりも黒く、キメが粗くなっているのがわかるだろう。これは、ヒジをついたり、袖でこすられたりして、摩擦で皮膚が丈夫に育った姿だ。コロナ禍の最中に顔面にできたシミやくすみ、シワ、目立ちがちな毛穴。ヒジで起こっていることは、今まさに、マスクを手放すことが許されない私たちの顔で発生していることと同じだ。本書では無意識のうちにこすってしまいがちなパーツがイラストで説明されているから、参考にしてみてほしい。
たとえば、女性ホルモンの影響によるシミ「肝斑」も、紫外線と並び、摩擦が悪化要因。医師が処方するトラネキサム酸の服用も有効だが、手間もお金もかけないで、今日からできるのは、フルラインの化粧品を使ったお手入れを思い切ってやめ、徹底的に摩擦を避けることだ。洗顔後、使用するのは、オールインワンの保湿剤だけ。そうすれば、化粧水や乳液、美容液、クリームを塗るたびに繰り返される摩擦がカットできる。石井先生も日頃の肌の保湿は、パール1個分のオールインワンジェルを顔全体にちゃちゃっとつけるだけ。これだけで、63歳になった今でも、肌のカサつきや吹き出物、シミとは無縁なのだという。
石井先生の提唱するスキンケアは、「手間」と「お金」をとにかくかけない方法だから、無理せず続けることができそうだ。あなたも石井先生の、肌本来の機能を活かすスキンケアを試してみてはいかがだろう。今まで素肌に気を配ってきた人ほど、この本の内容には驚かされるだろう。
文=アサトーミナミ