遅刻を“なかったこと”にしていませんか?「時間泥棒」は最大の罪。遅刻癖を見直そう/下品大全

暮らし

更新日:2022/7/21

 品のある振る舞いの人を見ると「自分の行動は人を不快にさせていないか…」と不安になることはありませんか? 無自覚で相手を不快にさせている可能性も。

 今回ご紹介する『下品大全 育ちのいい人が絶対にしない60の振る舞い』では、言葉づかいやスマホの使い方、お金にまつわるNG習慣など、「品のない振る舞い」をピックアップ。自分のどのような行動が相手に「世間知らず」と思われるか…「品性」とは何か、その改善方法をご紹介します。

下品大全 育ちのいい人が絶対にしない60の振る舞い』を読んで、品性のある大人を目指しましょう!

 遅刻の連絡をLINEで送ったからといって、遅刻が帳消しになるわけではありません。貴重な時間を奪ったことを謝罪して、「ちょこっと遅刻」の癖も直しましょう。

※本作品は菅原圭著の書籍『下品大全 育ちのいい人が絶対にしない60の振る舞い』から一部抜粋・編集しました

下品大全 育ちのいい人が絶対にしない60の振る舞い
『下品大全 育ちのいい人が絶対にしない60の振る舞い』(菅原圭/河出書房新社)

遅刻の連絡をLINEですませる

LINEで遅れると伝えたから遅刻は帳消し、ではありません! 「時間泥棒」の罪は重く、信頼をひどく損なってしまいます。

遅刻を「なかったこと」にしていないか

 約束の時間に遅れてしまった。でも、スマホでちゃんと連絡したのだから、別に謝る必要はない――。そう思い込んでいるとしたら無礼千万、社会人失格です。

 やっと相手が姿を見せたものの、「遅れてすまない」とも「ごめん」とも言いません。時間どおりに来たほうが、「時間を間違えたのだろうか」と不安になる始末です。

 さすがに少々腹が立ち、「約束は10時だったよね」と、すでに約束の時間より30分は過ぎた時計を突き出すと、「あれ、LINE入れたはずだよ」としれっとした顔。

 ちゃんと連絡したんだから遅刻ではない、と思い込んでいるのです。

 こんな態度は勘違いもいいところ。相手に迷惑をかけたことも自覚できないなんて、ふてぶてしいにもほどがあります。何度も繰り返すようなら、はっきり忠告するか、付き合うのをやめる、のどちらかです。

 

「ちょこっと遅刻」は最悪の癖

 人生でいちばん貴重なものは何? こう質問されたときの答えで、相手の人格がはっきりわかります。

「愛」だと答える人は、単なるロマンチスト。「お金」と答える人は、ちょっとセコイけれど、シビアな現実派。

 人生の真実をもっとも深く知る人の答えは、「時間」です。

 時間はたったいま、この瞬間だけ。吐く息、吸う息とともに瞬時に消えてしまいます。しかも、失ってしまった時間は絶対に取り戻せません。

 遅刻は、その貴重な時間を、しかも自分の時間だけではなく、待たせてしまった相手からも奪ってしまいます。

 遅刻という時間泥棒は、世の中で最悪、最低の罪だと、私は考えています。

 ところが、いつも5分か10分、遅刻してくる人がいます。5分か10分程度、相手を待たせたところで別にたいしたことじゃない、と思っているのでしょう。

 こういう「ちょこっと遅刻」が癖になっている人は、ほかのことでも締まりがなく、だらしないと考えて、間違いありません。

 

言い訳をするなら、要件が終わってから

 事故で電車が遅れた、渋滞に巻き込まれたなど、やむを得ない事情で遅れた場合、遅れてくるなり、「実は……」と言い訳する人がいます。でも、「私のせいじゃないんです」という申し開きをくどくどするのは、見苦しいだけ。

 どういう事情であれ、迷惑をかけたのは事実。手短にお詫びをしたら、すぐに予定を進めていく。これがいさぎよく、遅刻に対するベストな行為です。

 弁解やくわしい事情説明は、予定の要件が終わってから。こうすると相手にも誠意が伝わり、「それは大変でしたね」などと好意あるリアクションが返ってくるものです。

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