少子高齢化による、年金の「財源」問題。将来、高齢者を支えきれるのか?/私の老後 私の年金
更新日:2022/7/21
女性のための年金と老後資金がわかる! 人生100年時代と言われる現代、安心して老後を過ごすために必要なものとは――?
じつは、女性ほど老後資金は不足しがち。働き方、年金を受け取る時期などで年金の受給額は大きく変わってきます。今回ご紹介する『私の老後 私の年金 このままで大丈夫なの? 教えてください。』では、女性のケースごとの年金額を算出し、年金の活用法・増やし方について、表やイラストを使ってわかりやすく紹介しています。さらに、年金以外にも老後資金で大切な「イデコ」や「つみたて NISA」などの「じぶん年金」についても解説しています。
『私の老後 私の年金 このままで大丈夫なの? 教えてください。』は、老後を安心して暮らすためのヒントが満載です!
国民年金は受給開始から何年で元が取れるのか? 年金の「財源」について解説しています。
※本書は、2022年4月時点の情報をもとに執筆・構成された書籍です
※本作品は長尾義弘著の書籍『私の老後 私の年金 このままで大丈夫なの? 教えてください。』から一部抜粋・編集しました
何十年も保険料を払って、本当に元が取れるの?
生きている限り、生活費はかかるもの。年金は老後の生活費として欠かせません。一般的に単身者が30年の老後生活を送った場合、5400万円(15万円×12か月×30年)が必要です。もしも年金がなかったら、貯蓄をしておくか、一生働き続けなければなりません。
「でも、保険料を払っても元が取れないのでは?」
よく耳にする疑問ですが、これは誤解です。
国民年金の場合、支給開始から約10年を超えると、支払った金額以上を受け取れます。20年では約2倍、30年では約3倍、40年では約4倍になります。
厚生年金も長生きすればするほど、支払った金額より多くのものが戻ってきます。
年金のメリットは、生きている間はずっと受け取れること。長寿の時代ですから、得になる確率は高いのです。
ちなみに、あなたは年金保険料の全額を払っているわけではないことをご存じですか? 厚生年金は半分を会社が、国民年金は半分を国が負担しています。