世帯主にもしものことがあったら…。家族のために、「遺族年金」の仕組みを知ることが大切/私の老後 私の年金
更新日:2022/7/21
女性のための年金と老後資金がわかる! 人生100年時代と言われる現代、安心して老後を過ごすために必要なものとは――?
じつは、女性ほど老後資金は不足しがち。働き方、年金を受け取る時期などで年金の受給額は大きく変わってきます。今回ご紹介する『私の老後 私の年金 このままで大丈夫なの? 教えてください。』では、女性のケースごとの年金額を算出し、年金の活用法・増やし方について、表やイラストを使ってわかりやすく紹介しています。さらに、年金以外にも老後資金で大切な「イデコ」や「つみたて NISA」などの「じぶん年金」についても解説しています。
『私の老後 私の年金 このままで大丈夫なの? 教えてください。』は、老後を安心して暮らすためのヒントが満載です!
世帯主が亡くなったときに受け取れる「遺族年金」。いざというときに慌てないよう、遺族年金のしくみを知っておきましょう。
※本書は、2022年4月時点の情報をもとに執筆・構成された書籍です
※本作品は長尾義弘著の書籍『私の老後 私の年金 このままで大丈夫なの? 教えてください。』から一部抜粋・編集しました
夫が死亡したら、残された家族は「遺族年金」を受け取れる
公的年金は高齢になったときに受け取るイメージが強いのですが、じつは「老齢」「死亡」「障害」の3つに対応した保険だといえます。ここからは死亡保険としての役割に注目していきましょう。
夫が死亡したときには、遺族年金を受け取れます。遺族年金は大きく分けて、「遺族基礎年金」と「遺族厚生年金」のふたつがあります。遺族基礎年金は国民年金から、遺族厚生年金は厚生年金から出ます。
夫の死亡は精神的な痛手はもちろん、経済的にも深刻なダメージをもたらしかねません。
「でも、遺族年金があるなら、なんとかなるんじゃない?」
そう思われるかもしれませんが、その考え方は楽天的すぎます。子どものいる家庭では教育費などでかなり大きなお金が必要です。夫婦二人の老後生活を送っていたとしても、それまでより年金額は少なくなります。そのときになって「足りない!」と慌てないように、遺族年金のしくみや、いくらもらえるかを知っておきましょう。