「結局どのコスメを買えばいい?」に即答! 累計10万種超えの化粧品と向き合った美容のプロが説く「肌質に合ったスキンケア&メイクアイテム」
公開日:2022/5/30
肌質や肌悩みは、十人十色。だから、巷で高評価のスキンケア用品やコスメを使っても、イマイチと感じたり、逆に肌が荒れてしまったりして、美容迷子になってしまうことがある。
私に本当に合う化粧品って、一体どんなものなんだろう…。そんなもどかしさを感じた時、ぜひ活用し倒してほしい1冊が、『「私に本当に合う化粧品」の選び方事典』(小西さやか/主婦の友社)。
著者は、一般社団法人日本化粧品検定協会の代表理事の小西さやかさん。元化粧品開発者であり、コスメコンシェルジュとしても活躍。過去に累計10万種を超える化粧品をメディアなどで鋭く評価してきた、美のプロフェッショナルだ。
本書では、「乾燥」「シミ・くすみ」「毛穴・ニキビ」「シワ・たるみ」「敏感肌」という5つの肌質別に最適なスキンケア&メイクアイテムの選び方を伝授している。
肌質に合う化粧水とは?
スキンケア用品の中で最も悩みやすいのが化粧水。何を基準に選べばいいのか分からず、話題のアイテムをとりあえず使っている…という人も多いのではないだろうか。
著者いわく、実は化粧水は3タイプに分かれるのだそう。
①水分を与えて肌をやわらかくする「保湿(柔軟)化粧水」
②アルコールを多く含み、毛穴を引き締めて皮脂分泌を抑制する「引き締め(収れん)化粧水」
③肌に残った汚れや油分、軽いメイクを落とす「ふきとり化粧水」
基本は「保湿化粧水」を使うのがおすすめだが、肌悩みに合わせ、引き締め化粧水やふきとり化粧水を使用するのもあり。その際は、部分使いしてもよいのだそう。
例えば、「シミ・くすみ」に悩んでいる方は美白系の医薬部外品の保湿化粧水を使いつつ、くすみにはふきとり化粧水を使用しようと、著者はアドバイス。
一方、「シワ・たるみ」が気になる場合は抗酸化効果のあるビタミンC誘導体やフラーレン、シワ改善効果があるレチノール、ナイアシンアミドなどが含まれている保湿化粧水を使うのがよいのだとか。
ちなみに、時短できるオールインワンジェル・ゲルは油分があまり配合されていない「透明タイプ」と油分を少量含む「白濁タイプ」があるため、注意が必要。
デイリーケアには乾燥しにくい「白濁タイプ」を、ニキビやベタつきが気になる人や日焼けによるほてりがある場合は「透明タイプ」を選ぶように心がけていこう。
目元の悩みを改善する「アイケア」
年齢を重ねるごとに気になるのが、目元のトラブル。とりあえず、アイクリームを…と思うが、クマひとつとってみても種類によって原因が異なるため、アイケアも細かな悩み別に選ぶのが正解だ。
例を挙げると、たるみ影が原因の黒クマにはレチノールやナイアシンアミドなどシワ改善成分配合のクリームを。対して、血行不良の青クマにはアプリケーターつきでマッサージできるアイケアが効果的なのだとか。
なお、スキンケア化粧品の効果は肌表面の乾燥であれば1カ月、シミやシワ対策アイテムは3カ月以上使い続けてから効果をチェックしようと著者は指摘。効果の有無を判断する時はぜひ、このアドバイスを目安にしてみてほしい。
ファンデーションは「今の肌悩み」に合わせて見直しを
ファンデーションは長年、同じタイプを使い続けてしまいがち。だが、年齢と共に「今の肌悩み」に合わせて見直していくと、肌の印象が見違えるのだそう。
著者によれば、「乾燥」に悩む人は、保湿力が高いクリームやBB、油分が多いエマルジョンやスティックがおすすめ。ヒアルロン酸やセラミドが配合されているものなら、よりよいという。
対して、「毛穴」の目立ちが気になる人で、メイク崩れを防ぐにはシリコーンパウダー配合で皮脂を吸着し、毛穴の油分過多など毛穴ケアしたい人には粉体中心の乾式パウダーファンデーションやルースファンデーションがおすすめ。
著者は、表でも肌質別の最適ファンデーションを解説しており、分かりやすい。
おすすめの商品が写真付きで具体的に紹介されている本書は、自分のポテンシャルを活かす術が知れるコスメ事典。これを機に、自分史上最高の私を目指してみてはいかがだろうか。
文=古川諭香