7年で1800万円貯めたズボラ主婦が教える! 100歳まで安心して暮らせるマネープランとは?
公開日:2022/6/4
人生100年のこの時代、先々のお金のことを考えたら、否が応でも家計の現状と向き合わざるを得ない。そして、一生にかかるお金に関するいろいろなデータは、どれも雲をつかむような金額でピンとこないのが本音だ。
そんな漠然とした不安を解消する1冊、『貯金0円からはじめる 一生お金に困らないための生活』(ゆきこ:著、荒堀辰幸:監修/KADOKAWA)が発売された。本書では、共働きで子ども3人を育てるゆきこさんが、試行錯誤しながら家計を見直すプロセスが紹介されている。
そもそも「一生にかかるお金」っていくらなの?
平均余命がのびるこの時代、一生にかかるお金はなんと3億円は軽く超えるという。一方、一世帯当たりの平均年収は、ざっくり2億7000万円ほど。
しかも、この先は増税や年金受給額の減少などが見込まれるので、貯蓄を増やすために家計の見直しや投資などの努力が必要というワケだ。
お金を貯めるためにゆきこさんがやったこと
やりくりビギナーだったゆきこさんは、手始めに1カ月の支出や固定費を書き出して、口座やクレジットカードも整理。支出の現状を把握して、貯蓄の管理を簡単にできるように工夫したそうだ。支出を減らすためにムダ買いをなくす努力もしたのだとか。
挫折せずに続けられる家計簿記入テクニック
ズボラなゆきこさんにとって、家計簿は記入する費目(項目)が多くてややこしかったそう。そこで、月々変動する5費目のみに注目。これらの使いすぎを重点的に監視することで、家計簿をつけるのもラクになり、お金も貯まる費目立てとなったそう。…参考になる!
貯金モチベを上げるための貯蓄管理術
「つみたてNISA」や「iDeCo」で投資信託の積み立てをはじめたゆきこさん。毎月確実に貯蓄が増えているはずだが、それがイマイチ見えにくかったそう。そこで、家計簿アプリで残高を一括管理し、毎月貯金できた金額を確認。総貯蓄がひと目でわかると、貯金のモチベーションが俄然上がるというワケだ。
さらに、家計簿を振り返って夫婦で家計を共有することで、節約効果もしっかり確認。「つけっぱなし家計簿」では、家計簿を家計の見直しに十分活かせない!
投資を味方につけて効率よく貯めるテクニック
人生の3大支出とも言われる「家の購入資金」と「子どもの大学資金」、そして「夫婦の老後資金」。これらの支出を前にして貯金の見直しをしたゆきこさんは、長い目で見て貯蓄が増える可能性がある投資にかけてみることにしたのだとか。
「つみたてNISA」や「iDeCo」といった、積立投信を対象とした優遇税制の実施も貯蓄のヒケツ!
教育費は「ジュニアNISA」で備えるのがゆきこ家流なのだそう。これは教育資金をサポートする目的で、年間80万円までの投資額で得た利益が非課税になる制度。
マイホーム購入にあたっては、「変動金利、頭金0円」を選択したのだとか。超低金利の今、頭金を入れるよりも、そのお金で投資信託をさらに購入した方が、利益が見込めるという判断だそう。
老後のお金は、節税しながら「iDeCo」により長期戦で備える構えのゆきこ夫婦。さまざまな制度を駆使して効率よく貯金するテクニックは必見!
よりよい家計のためには「話し合い」が大切!
報告、連絡、相談のコミュニケーションは円満のヒケツ。ゆきこさんが家計の見直しを思い立った当初、気負いすぎて空回りしてしまったのだそう。
一生お金に困らないための生活には、夫婦二人三脚でコミットすることが大切。「これどう思う?」や「助かった! ありがとう」のひとことで、きっと楽しく実践できるはず!
【著者プロフィール】
ゆきこ
同い年の夫と6歳、4歳、1歳の2女1男の5人家族で暮らす33歳のワーママ。2022年3月末に3回目の育休を終え、4月から復職。独身時代から浪費家で、共働きにもかかわらず結婚1年目で貯金0円。長女の誕生をきっかけに家計を見直し、試行錯誤を経て、2019年、貯蓄1000万円を達成。Instagram(@yuco55_)はフォロワー数17万人超(2022年5月現在)。
【監修者プロフィール】
荒堀辰幸
ファイナンシャルプランナー。大学卒業後、外資系生命保険会社に勤務。現在はFPとして個別相談を受けている。セミナーでは投資信託を活用した「一生お金に困らない」ためのアドバイスを行う。