1日15分の手書きで人生が変わる!? すぐできる「書く瞑想」とは

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公開日:2022/6/7

書く瞑想 1日15分、紙に書き出すと頭と心が整理される
書く瞑想 1日15分、紙に書き出すと頭と心が整理される』(古川武士/ダイヤモンド社)

 頭の中がごちゃごちゃしていて、「このままでいいのか」という漠然な不安はあるけれども、具体的にどうしたらいいのかわからない。そもそも自分が何をしたいのかわからない……。

 そんな悩みを抱える人は多いだろう。だが、自分のことを考える時間というのはなかなか取れないもの。騒がしい日々の中でも自分を深く知り、回復させ、シンプルに生きるためには「書く」ことが有効のようだ。

書く瞑想 1日15分、紙に書き出すと頭と心が整理される』(古川武士/ダイヤモンド社)の著者は習慣化コンサルタント。1000人以上の習慣化をコンサルティングしてきた経験を活かし編み出した、書くことで自分と向き合うメソッドについて書かれている。

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 1日たった15分、紙に書き出すだけで頭と心がすっきり片付くそうだが、一体どのようなものなのだろうか。

「書く瞑想」にはどんな効果があるの?

 書く瞑想と言われて、どことなく思い当たる節がある人もいるかもしれない。日記を書き終えたとき、1日の出来事が自分の中で整理されたように感じたことはないだろうか。手書きをしているときの感覚は独特なものだ。

人生の変化は、気づきから始まります。「そうか!」と腹落ちしたとき、人は本当に変わっていくきっかけをつかむことができます。

 いわゆる「ディープインパクト」と呼ばれる、深い気づきが起きると人はびっくりするくらい変われるそうだ。自己対話を続け客観視することで、その気づきが得られると著者は言い、実現するためのメソッド体系を「感情ジャーナル」と呼ぶ。

ステップ1:書く瞑想(1日15分)
ステップ2:書く片づけ(月に1回)
ステップ3:書く習慣化(3ヶ月に1回)

 それぞれのステップで書きながら自分と対話することで、自分らしさや心のクセ、何が楽しいのかなどを把握できるようになる。結果、人生すらも変えられるのだそうだ。

「充電」と「放電」を心のままに書いてみる

 あるとき、毎日自分の感情を20分間書き出すという実験がテキサス大学で行われた。その結果、被験者には不安が消え、ストレスが穏やかになる傾向が見られた。さらには、1ヵ月続けると血圧が下がり免疫力が向上したというから驚きだ。

 方法はとてもシンプル。手書きであれこれ考えずに「放電」(自分の気分が下がったこと)と充電(自分の気分が上がったこと)の2種類を書く。マイナスを「放電」して溜め込まず、楽しさや嬉しさなどを「充電」する。さらにセルフトークという、瞑想的に思うままに書いて終了だ。

 毎日積み重ねるとステップ2以降で重要な役割を果たす「ログ」となる。

 実際にやってみると、見事にマイナスとプラスがはっきりした。食事と仕事への充実感に重きをおいていることがわかりやすすぎて恥ずかしいほど。

 しかし逆に言えば、日々「おいしい」を感じていればハッピーなのである。少なくとも自分の機嫌の取り方の明確化はできたわけで、たった一日で十分な収穫だ。

書く瞑想で心のメンテナンスを

 To Doリストを書いたり、スケジュール管理をしたりしても、なかなか心は落ち着かない。それはタスクの管理であって、心の管理(メンテナンス)ではないからだ。

「書く瞑想」を続ければ、自分の進みたい道が見え、もしかしたら、あなたの人生を変えるきっかけになってくれるかもしれない。

文=宇野なおみ