相手は私に何を求めている? 人の心をつなぎとめる大事なポイントとは/眠れなくなるほど面白い 図解 ヤバい心理学
更新日:2022/7/20
対人関係で、誰でも一度は「相手の本音を知りたい」と思ったことがあるはず。そして自分自身については「相手にいい印象を与えたい」と願う人も多くいるのではないでしょうか。
今回ご紹介する『眠れなくなるほど面白い 図解 ヤバい心理学』は、2013年に発売され35万部の大ヒットとなった『ヤバい心理学』が、最新の心理ツール&コンテンツを携え、オール図解化で登場!
希薄になる人間関係、キレやすい人、面倒な上司……。
「相手の言動から心理を見抜く」「好感度アップのための心理テクニック」といった相手の言動やしぐさからその心理を読み取り、トリガーや地雷を回避するために知っておきたいテクニックを紹介します。
ビジネスや恋愛など、とっておきの場面に生かしたいトピックも充実。「実践的で使える心理学」を盛り込んだ1冊です。
相手の心をつなぎとめたいとき、ポイントとなるのが「心理的報酬」という言葉。ここではその意味を解説します。
※本作品は神岡真司監修の書籍『眠れなくなるほど面白い 図解 ヤバい心理学』から一部抜粋・編集しました
第4章 相手を虜にする心理テクニック
STAGE⑰ 相手を離れられなくする心理術
相手のニーズに合った「心理的報酬」を与えることが大事
人間は自分に物理的・精神的な利益をもたらしてくれる相手に対して好意を抱きます。心理学者はこれを「心理的報酬」と呼び、そこに含まれる要素を「愛情」「お金」「情報」「地位」「物品」「サービス」の6つに分類しました。これらを与えてくれる人物は、当然ながらその人にとって好ましい相手となるわけです。
この「心理的報酬」はもちろん恋愛においても有効です。ここで大事なのは、相手がなにを欲しているかを見定めること。愛情を欲している人にお金ばかり与えても意味がありません。相手のニーズに合った「心理的報酬」を与えることが、よきパートナーであり続けるためのポイントです。
また、片方だけがいつも心理的報酬を受け取っていると、「好意の返報性」(44ページ)によって、「自分もなにかお返ししないと」という心理が働きます。これを利用すれば、相手の心をつなぎとめておくことも可能です。相手が欲している心理的報酬を常に多めに与えて、少しだけ貸しをつくった状態をキープすれば、相手には「いつも自分ばかり悪い」という罪悪感が生まれます。この罪悪感を利用することで、あなたから離れられなくできるのです。