SF ねじれた町 (youngシリーズ)
SF ねじれた町 (youngシリーズ) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
これが最初に読んだ眉村さんのSFだった。作者が亡くなられたと知り、追悼として読む。Q市に転校してきた日に差し出したハガキが、明治13年の昔から伝えられたものとして返され、「ここじゃ、そんなこと、べつにめずらしくはないんだよ」と告げられる。旧弊な風習に染まる町で、転校生・行夫たちの意志力による戦いが始まる。古い風習との争いというテーマは当時、今よりはるかに深刻だったのだろう。初出は1971年の「中学1年コース」か。
2019/11/03
kochi
中学生の和田利夫の一家が引っ越した先は、封建時代の因習が今も残る城下町であり、過去とつながったり、鬼が現れたりと不思議な現象が起きる「ねじれた町」だった。やがて、町の特別な行事である「鬼の日」がやってきて、利夫も参加を迫られるが、その事が彼の運命を変えることになるとは… さくっと読めて、なかなか面白い。秋元文庫というのも初めてだが、こんなレトロな感覚の文庫が1980年に出ていたなんて。表紙のふたり、映画俳優の誰かに似ているような… 時代を感じます。
2016/07/29
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