隅っこの四季
隅っこの四季 / 感想・レビュー
Ryoichi Ito
古書店の小僧になったころのことから東北震災直後まで。「震災を体験して,私はちょっぴり正気に戻った…隅っこに転がっているような小さな季節の風物が,いとおしくなってきた。これは散文でつづる私の生活句集である」まこと,出久根さんはエッセイの名手だ。
2020/12/15
okatake
四季を通じたエッセイ集。出久根さんの文章は、郷愁を感じる。日常の何でもないことを題材にして、読者になんとも言えない懐かしさや心の静まりを与えてくれるのである。
2015/07/11
おきゅ
四季ごとにテーマを作ったエッセイ集。
2013/07/04
wasabi
著者の回顧すべてを自分の想い出には重ねられない。それなのに読んでいて懐かしい。父母から語り継がれたこともあるし、子供時分にはそれなりの名残があった。空調なんぞなく、四季を感じて暮らした昭和の時代。あのころの心の温もりが伝わってくる。
2013/03/23
彩美心
嫌味のない随筆である。この人のおかげで、知性と学歴は関係のないものだと知った。ましてや感性など。笠間章さんの話に勇気づけられた。私はまだ笠間さんが勉強を始めた歳の半分である。それでできないわけがないじゃないか。勉強しようと思った。
2013/06/30
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